来年のお札を受けてきた方も、これから受けに行く方も、神棚の古いお札といつ、どう入れ替えればいいのかは気になるところです。しめ縄も毎年替えるものなのか。年末の神棚掃除は、何から手をつければいいのか迷いがちです。
年の暮れには神棚もきれいに掃除して、新しいお札をお祀りして新年を迎えます。順番は、古いお札を下げる→神棚を掃除する→新しいお札を納める。しめ縄を張っている家は、このときに一緒に新しいものへ張り替えます。
始める日の目安は、12月13日の「煤払い」です。新しいお札を年内に納められるよう、日取りの考え方と古いお札の納め方も、作業の順に見ていきます。
年末の神棚掃除はいつ?12月13日の「煤払い」から、年内のうちに
大掃除のもとになった年末の行事に「煤払い(すすはらい)」があります。今も12月13日に行われることが多く、家ではまず神棚、それから台所や各部屋へと掃除を進めるのが習わしです。大掃除が年末ぎりぎりになる家でも、12月13日に神棚だけ先に煤払いをしておく形もあります。
大安を選ぶかは、神社によって考え方が違う
お札の交換は大安の日に、と考える方もいるかもしれません。大安や仏滅などの六曜は、暦の上の言い伝えのようなものです。一方で、年末の吉日を選んで神棚を掃除し、新しいお札を納める形もあります。
日にちが気になるなら、お札を受ける神社でたずねてみるのが近道です。
31日に納めるのは?「一夜飾り」を避けるなら30日までに
全国で決まった日ではないので、気になる方の目安にしてみてください。
年内に間に合わなかったら、初詣のときに
新しいお札は、年明けの初詣のときにも受けられます。できれば年内に、が目安ですが、お札そのものは暮れやお正月に限らず、一年中受けられます。12月が慌ただしく過ぎてしまっても、あわてなくてよさそうです。
掃除の手順は「古いお札を下げる→掃除→新しいお札」
年末の神棚の段取りは、次の3つです。
- 古いお札を神棚から下ろす
- 神棚と、お供えの器や榊立てをきれいにする
- 新しいお札を納め、しめ縄を張っているなら張り替える
下ろしたお札は、きれいな紙や布を敷いて、ほこりや水がかからない所に置いておくと安心です。
煤払いの道具は新品がよいとされているので、神棚用に新しいはたきや布をおろしておくのもひとつです。お水の器や榊立ても、中を洗って乾かしておくと気持ちがいいですね。
新しいお札を包んでいる薄紙は、お祀りするまで汚れが付かないようにするためのものです。神棚に納める直前に外してください。
掃除はだれがする?決まりは見当たらず、家族で分けても
神棚の掃除をだれがするか、決まりは見当たりません。女性だから掃除を控える、という決まりも見当たりません。お参りも、家族そろってでも、一人ひとりでも手を合わせてかまいません。
神棚の掃除は踏み台を使うことが多いので、手が届きやすく、足元が安定する人が受け持つのもひとつです。古いお札を下ろす人、器を洗う人、と家族で分けてみるのも年末らしいですね。気になることがあれば、氏神さまに聞いてみてください。
お札としめ縄は毎年新しく。替えないとどうなる?
お札を毎年新しくするのは、神さまが清らかさを何より大切にすることと、新しくなった神さまの力をいただき、いっそうのご加護を願うためとされています。
では、古いお札がまだ神棚に残っていたら……。新しいお札と一緒に祀っていても、そのために何かよくないことがあるわけではないそうです。それでも、なるべく新しいお札に入れ替えて、古いお札は折を見て近くの神社に納めておくと安心です。
しめ縄は、張っている家なら一緒に張り替える
しめ縄は、その内側が清らかであることを示すものです。家の神棚にも、できれば用意するとよい物です。なくてはならない物ではありません。
お札と同じく、しめ縄も毎年お正月に新しくするもの。年内に用意しておいて、新しいお札を納めるときに一緒に張り替えます。宝船などの飾りが付いたお飾りはお正月が終わったら外しますが、神棚の前の飾りのないしめ縄は、一年を通して張っておくそうです。青々とした新しいしめ縄が張られると、神棚の前もすっきりしますね。
張る向きは地域によって違い、関東以北では、向かって右に太い方が来るように張るのが一般的です。
お札が2枚以上あるときの並べ方や、しめ縄の付け方はこちらの記事で。

古いお札は、受けた神社の古札納所へ
下げた古いお札は、受けた神社に持っていきます。境内の「古札納所(こさつおさめしょ)」などに納めると、お焚き上げ(神社で清めの火で焼くこと)をしてもらえます。多くの神社で、大晦日から1月15日の小正月までのあいだに「左義長」や「どんど焼き」と呼ばれる火の行事が行われ、正月飾りなどと一緒にお焚き上げされます。神棚そのものを手放すときの納め方は、神棚の処分と引っ越しにまとめました。
遠くて行けないときは、近くの神社にひと言相談
旅行先など遠くで受けたお札なら、違う神社のものでも近くの神社に納めてかまわないとされています。ただ、黙って置いていかずに、まず受けた神社に相談してほしい、と案内する神社もあります。
近くの神社に納めるときは、社務所(神社の受付)でひと言たずねてからにすると安心です。
郵送で返すなら、先に問い合わせを
郵送での返納を受け付けている神社もあります。ただ、受け付けるかどうかは神社によって違うので、いきなり送らず、先に電話やメールでたずねてみてください。
しめ縄や、お寺のお札は?
わら製のしめ縄は、お札と一緒に古札納所へ納められる神社があります。ただ、受け付けるものは神社によって違い、包んできたビニールの袋などはお焚き上げできないので持ち帰り、という所もあります。
お寺で受けたお札は、神社ではなく受けたお寺へ、と案内している神社もあります。
一年そばにあったお守りの納め方は、初詣の記事にまとめています。

犬・猫がいる家なら、掃除のあいだは別の部屋で
神棚は目線より高い所にお祀りするので、掃除に踏み台を使うこともあります。足元にワンコがまとわりついたり、猫さんが踏み台を足場に神棚へ上がろうとしたり。掃除とお札の入れ替えが終わるまで、別の部屋で待っていてもらうと落ち着いて作業できます。
下ろしたお札やお供えの器も、倒されたり口に入ったりしないよう、床や低いテーブルに置いたままにしないでくださいね。
新しいしめ縄の藁や、ひらひら揺れる紙垂(しで・しめ縄に下げる白い紙)に、猫さんがじゃれつくこともあります。紐のようなものは、遊んでいるうちに飲み込んでしまうこともあるので、気をつけたいところです。張り替えたあとは近くに足場がないかを見ておき、外した古いしめ縄も、納めに行くまで届かない所にしまっておいてください。
飲み込んだかもしれないときや、吐く・元気がないときは、早めに動物病院に相談してください。
猫が神棚に上がってしまうときの工夫は、こちらの記事にまとめています。

まとめ:まずは来年のお札を受けに行く日から
古いお札を下げて、神棚を掃除して、新しいお札を納める。
まずは、来年のお札をいつ受けに行くかを決めるところから始めてみてください。
新しいお札が納まったら、次は正月飾りと鏡餅の準備です。
神棚や縁起物の記事は、知りたいこと別の記事ガイドにまとめています。
参考にしたページ・資料
年末の段取り・煤払い・古いお札の納め方 … 神社本庁「お神札のまつり方」「煤払い」
お札の薄紙・しめ縄は用意できれば … 神社本庁「神棚」・小冊子「暮らしの中の神棚」
一夜飾り・お札を受ける時期・しめ縄の替えどきと張り方 … 北海道神社庁「神棚奉斎・まつり方」・宮城県神社庁「家庭のまつりQ&A」
六曜・掃除はだれが・お札を毎年替える理由・遠くで受けたお札 … 東京都神社庁「神社Q&A」
吉日・正月飾りは30日までに … 鶴ヶ峰熊野神社(岩手県)・産泰神社(群馬県)
受けた神社に相談・郵送での返納・納められる物 … 小平神明宮(東京都小平市)「古神札の納め方」・神田明神「よくある質問」



