ペット防災カードは、災害時や緊急時に、ペットの情報をすぐ伝えられるようにしておくための備えです。
2026年、東日本大震災から15年を迎えました。2011年3月11日の震災をきっかけに、防災について考える機会は日本の中で大きく増えましたが、地震や豪雨、台風など、災害への備えを見直す必要は今も変わりません。日本は災害の多い国だからこそ、ペットと暮らす家庭でも、もしもの時に備えてできることを、あらためて考えてみてはいかがでしょうか。
このページでは、「PET BOUSAI PROJECT by docco」として制作しているペット防災カードをベースに、記入例を紹介しています。ペット防災カードには、主に2種類あります。避難時に持ち出して使うカードと、お財布などに入れて日頃から持ち歩く携帯用カードです。
このページでは、それぞれの違いや使い分けをわかりやすくご紹介します。
「今まさに書こうとしている」「見本を見ながら書きたい」という方は、まず下のリンクから、それぞれの詳しいページをご覧ください。

ペット防災カードの書き方・記入例を見たい方はこちら
早速記入したい場合はこちらから。
それぞれのカードの項目ごとに順番に記入していくことができます。
避難時に持ち出す、情報量がしっかり書けるペット防災カード

お財布に入れて持ち歩ける、携帯用のペット情報カード

手早く用意したい方は、記入しやすいペット防災カードをオンラインショップからもご覧いただけます。
ペット防災カードには、主に2つの種類があります

まず最初にペットの情報カードは、まったく役割の違う2つを分けて用意する必要があります。
ひとつは、避難所や受け入れ先で見せることを想定した、情報量をしっかり書ける避難用カードです。もうひとつは、外出時の万一に備えて持ち歩く、携帯用のペット情報カードです。
どちらもペットの情報を伝えるためのものですが、使う場面が少し違います。
1. 避難時に持ち出す、情報量がしっかり書けるカード
こちらは、非常持ち出し袋に入れて持っていくことを想定したカードです。避難所や一時預かり先などで、係の方や受け入れ先にペットのことを伝えるときに役立ちます。
名前や種類、年齢、写真のほか、健康状態、飲んでいる薬、アレルギー、性格、注意してほしいことなど、ある程度しっかり情報を書いておけるのが特徴です。
「その子について、必要なことを人に伝えるためのカード」と考えるとわかりやすいです。
2. お財布などに入れて持ち歩く、携帯用のカード
こちらは、日常的に持ち歩くための小さなカードです。携帯用のカードとして、お財布や身分証と一緒に入れておくことで、飼い主さんが外出先で事故や体調不良などにあい、自宅に戻れないときに、家にペットがいることを第三者に伝える助けになります。
こうしたカードは、緊急連絡カード、もしもの安心カードなどと呼ばれることもあります。書けるスペースが限られるため、内容は絞って、まず伝わるべき情報をコンパクトにまとめるのが基本です。
「詳しく説明するため」というより、まずペットの存在に気づいてもらい、必要な連絡につなげるためのカードとして考えると使いやすくなります。その意味合いから、英語ではエマージェンシーカードのように表現されることもありますが、日本語では「携帯用カード」や「緊急連絡カード」と呼ぶ方が伝わりやすい印象です。
2種類の違いを、表でひと目で見比べられるようにしました。
| 比べる点 | 避難用カード | 携帯用カード |
|---|---|---|
| どんなときに使う | 避難所や預かり先で、その子のことを伝える | 外出先で飼い主さんに何かあったとき、家にペットがいると気づいてもらう |
| どこに入れておく | 非常持ち出し袋 | お財布・身分証と一緒 |
| 書く量 | しっかり多め(薬・性格・注意点まで) | 最小限(いること・頭数・連絡先) |
| 渡す相手 | 避難所の係の方・預かり先 | 救急や警察など、飼い主さんを助けてくれた人 |
「しっかり伝える」か「まず気づいてもらう」か。この役割の違いが、書く内容の違いにそのままつながります。

なぜ、ペット防災カードが必要なの?
災害時や緊急時は、普段ならすぐ言えることが、落ち着かずにうまく伝えられないことがあります。
たとえば、飲んでいる薬、苦手なこと、他の動物との相性、怖がりやすいこと、持病があることなどは、その場で口頭だけで伝えようとすると抜けてしまうこともあります。
でも、そうした情報は、避難先や預かる側にとってはとても大切です。見た目だけではわからないことが多いからです。だからこそ、その子の情報を、見てわかる形で持っておくことに意味があります。
避難用のカードには、どんなことを書くとよい?
避難時に持ち出すカードには、できるだけ多く書くというより、避難先でその子に配慮してもらうために必要な情報を優先して書くのがおすすめです。
たとえば、次のような内容は入れておくと役立ちやすいです。
これらの情報があると、避難先で「どう接したらいいか」が伝わりやすくなります。
詳しい記入例や、実際にどう書けばいいかは、避難用ペット防災カードの書き方ガイドでまとめています。
携帯用のカードには、どんなことを書くとよい?
携帯用のカードは、スペースが限られているぶん、最初に伝わるべきことを優先するのがポイントです。
たとえば、次のような情報が中心になります。
必要に応じて、マイクロチップ番号や鑑札番号などを入れることも考えられます。ただし、小さいカードは情報を詰め込みすぎると見づらくなるため、まずは「何を最優先で伝えたいか」を意識して絞るのがおすすめです。
詳しい記入例や書き方は、携帯用ペット情報カードの書き方ガイドでご紹介しています。

迷ったら、まずは2種類の役割を分けて考えると書きやすくなります
ペット防災カードを書くときは、「全部を1枚に入れよう」と考えると、かえって整理しづらくなることがあります。
避難先で説明するためのカードと、日常で持ち歩くためのカードは、役割が違います。
そのため、避難用はしっかり伝えるため、携帯用はまず気づいてもらうためと分けて考えると、書く内容が決めやすくなります。
印刷して書き込める、無料のテンプレート(PDF)
自分で書いて用意したい方のために、避難用と携帯用をひとつにまとめた記入用のテンプレートを作りました。A4 の2ページで、1ページ目が避難用のカード(1匹に1枚)、2ページ目が二つ折りで名刺サイズになる携帯用のカード4枚分です。家で印刷して、そのまま書き込めます。

避難用は写真と一緒にファスナー付きの袋に入れて非常持ち出し袋へ、携帯用はカードケースに入れてお財布へ。紙は水に弱いので、袋やケースに入れておくと安心です。
まずは、書けるところからで大丈夫です
防災の準備は、完璧にそろえようとすると手が止まりやすいものです。でも、名前、写真、連絡先、注意点だけでも、何もない状態とは大きく違います。
最初はシンプルに書いて、あとから少しずつ見直したり、必要な項目を足したりしていく形でも十分意味があります。大切なのは、いざというときに、他の人へ渡せる形になっていることです。

まとめ|ペット防災カードは、その子の情報をつなぐための備えです
ペット防災カードは、災害時や緊急時に、その子のことを人に伝えるための大切な備え「うちの子防災」です。
避難時に持ち出す、情報量がしっかり書けるカードは、避難所や受け入れ先で役立ちます。お財布などに入れて持ち歩く携帯用カードは、外出時の万一に備える助けになります。
どちらも役割が違うからこそ、分けて考えておくと準備しやすくなります。


カードだけでなく、玄関に貼るレスキューサインや、来客時の安心につながる玄関サインなど、もしものときの備えは他にもあります。ペットと暮らすご家庭に合わせて、無理なく揃えていけると安心です。
自分で作成するのが少し大変だと感じたら、ペット防災カード&エマージェンシーカードをオンラインショップでご用意しています。よろしければご利用ください。




