新しい年、「今年もうちの子が元気で過ごせますように」と手を合わせたい。そこで迷うのが、ペットの初詣は犬と一緒に行っていいのか、猫や怖がりの子はどうするかです。
結論からいうと、ペットと一緒に初詣ができるかは神社ごとです。ペットのご祈祷を受け付けていても、三が日の同伴は勧めないと案内する神社も。日をずらす、予約制行事に参加する、飼い主だけでお参りする。この3つから、うちの子に合う形を選べます。
三が日は、ペット同伴を受け付けている神社でも「勧めない」ことがある
初詣ならではの事情は、三が日の混雑です。犬のご祈祷を受け付けている武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ・東京)は、お正月は多くの参拝者が訪れるため、特に三が日は愛犬を連れての初詣を勧めないと公式サイトで案内しています。年明けから10日ほどは、愛犬のご祈祷も休止します(2026年9月時点)。
ワンコを歓迎している神社が、それでも三が日は勧めない。挙げている理由は、お正月の参拝者の多さです。人混みの中では、驚いて吠えたり、逆にじっと固まってしまったりする子もいます。動物が苦手な方への配慮も含めて、連れて行けるかだけでなく、その日がうちの子に合うかまで考えたいところ。
初詣に限らず、ペットが入れる範囲は神社ごとに異なります。「ペット可」と書かれていても、どこまで一緒に進めるかは公式サイトや境内の案内で確認します。見分け方は、ふだんのお参りの記事に。

自分の家なら、三が日は人だけでお参りして、うちの子の初詣は別の日にします。
「じゃあ、うちの子の初詣はあきらめるしかない?」——そんなことはありません。日をずらす、行事を予約する、飼い主が代わりに行く。ここからは、3つの形を順に見ていきます。
一緒に行くなら、三が日を外して「うちの子の初詣の日」を決める
ペットの初詣に、共通の日程はありません。人の初詣と同じ日にこだわらず、人出が落ち着いてから「うちの子の初詣の日」を決める形もあります。
候補にしやすいのは、年が明けて人出が落ち着いたころの平日や、朝の早い時間帯です。ご祈祷を受けたい場合は、武蔵御嶽神社のように年明けしばらく休止する神社もあるため、公式サイトのお知らせで再開日を確かめます。厄除けもあわせて考えているなら、愛犬と一緒に行けるお寺・神社を犬と行ける厄除けの記事にまとめています。
お散歩仲間と誘い合わせて、毎年の恒例行事にしている人もいるみたいです。ワンコも人もぞろぞろ、家族みんなで初詣も楽しそうですね。
「ペットの立ち入りはご遠慮ください」と掲示されていたら、境内へは入らず、鳥居の外から一緒に手を合わせて帰る。それも、その年の初詣の形です。
当日は、冬ならではの気配りを少しだけ。
- 寒さが苦手な子は服を着せて、短時間で切り上げる。抱っこできる子は、待つあいだ抱っこで
- 凍った参道や玉砂利は滑りやすい。雪の日は無理に行かない
人混みや排泄への気配りは、ふだんのお参りと同じです。

ペットと一緒の初詣を、行事として受け付けている神社もある
「せっかくなら、うちの子と一緒にご祈祷を受けたい」。そんなときは、ペットのための初詣を行事として用意している神社を探す方法があります。
市谷亀岡八幡宮(東京):完全予約制、11月1日から受付
たとえば市谷亀岡八幡宮(いちがやかめがおかはちまんぐう・東京)は、ペットと一緒の初詣を完全予約制で行っています。一枠あたり先着20組で、予約は11月1日から、告知は10月上旬に出ます。
犬や猫のほか、うさぎ・小鳥・亀・フェレット・ハムスターなどの参加例もあり、手水や茅の輪くぐり、玉串奉奠(たまぐしほうてん)までペットと一緒に進む形です(2026年9月時点)。
公式サイトには「厳寒期です。暖かくしてお越しください」の一言も添えられています。
ワンコも猫さんも飼い主と並んで茅の輪くぐり——想像するだけで、ちょっと和みます。完全予約制で、同じ枠の方たちと一緒に受ける行事です。「三が日に連れて行くのは不安だけれど、一緒にお参りはしたい」という気持ちに、ちょうど合う形ではないでしょうか。
今年は間に合わなくても、次の秋に思い出せるよう、気になる神社を控えておく手もあります。
探し方:「地域名 ペット 初詣」で公式サイトを確かめる
こうした行事は、どの神社にもあるものではありません。「地域名 ペット 初詣」で探し、見つかった神社の公式サイトで開催の有無を確かめます。
猫や苦手な子は、飼い主が代わりにお参りしてお守りを受けて帰る
猫さん、年を重ねた子、知らない場所や寒さが苦手な子。「連れて行くのは、この子のためにならないな」と思ったら、飼い主が代わりにお参りする形があります。
神社に連れて行かなくても、「今年も元気でいてね」と願う気持ちは同じ。飼い主だけの初詣も、うちの子の一年を願う時間になります。
お参りのあと、うちの子の分のお守りをお受けして(買って)帰るのもひとつです。ペット向けのお守りを用意している神社もありますし、なければ社務所で「うちの子の健康を願いたいのですが、人用の健康守を受けてもよいですか」とひと言。絵馬を書くなら、書き方の文例をペットの絵馬の記事にまとめています。
家に帰ったら、お守りを置く前に「今年もよろしくね」と声をかける。それだけで、うちの子と迎える新年のお参りです。お留守番のお礼のおやつも、忘れずに。
去年のお守りは、初詣のときに納めて新しく受ける形も
初詣は、一年そばにあったお守りを納める機会にもなります。
納める先は「古札納所」へ。旅行先で受けたものは近くの神社でも
東京都神社庁の案内では、一年間お守りいただいた古いお神札やお守りは、粗末にならないように神社へ納めます。境内に「古札納所」を設けている神社なら、そこへ。納める先は、できればお守りを受けた神社が望ましいとされていますが、旅行先などで受けたものは、近くの神社へ納めても差し支えないとのことです。
同じ案内によると、納められたお守りは浄火でお焚き上げされます。地方によっては、1月15日ごろの「左義長」「どんど焼き」で、松飾りやしめ縄と一緒に焼納する神社もあります。
郵送でお守りを受けた場合など、遠くて納めに行けないこともあると思います。神社本庁は、受けた神社に行けないときは、近くの神社に相談するか、気持ちを添えて受けた神社へ送るのもひとつ、と案内しています。郵送での返納を受け付けているか、何を同封するかは神社ごとに違うので、送る前に受けた神社の公式サイトで案内を確かめておくと安心です。
一方で、必ず一年で返す必要はありません
一方で、必ず一年で返す必要はありません。神社本庁は、お守りは願いが叶うまで身につけても差し支えないと案内しています。「今年もありがとう」と納めて新しく受けるか、もう少しそばに置くか。うちの子とお守りの一年を思い返しながら選べます。
新しく受けて、お守りが2つ3つになったときの考え方は、お守りと神棚の記事にまとめています。
まとめ:三が日を外す、行事を予約する、飼い主が代わりに行く
どれを選んでも、「今年も元気でいてね」と手を合わせる時間があれば、それがうちの子の初詣だと思っています。
まずは、いちばん近い神社の公式サイトか境内の掲示で、「ペット」の案内を探してみる。三が日を外すか、飼い主だけで行くかは、その案内を見てから決められます。
ペットのお守り・健康祈願の記事は、知りたいこと別の記事ガイドにまとめています。
お守りをお受けしたら、家のどこに置く? 置き場所の考え方はこちらの記事で。





