ワンコさんならお散歩の途中で神社に寄れることもありますが、ねこさんはそうはいきません。「うちの猫にも健康祈願のお守りを受けたい。でも、猫のお守りはどこで受ければいいんだろう」と、手が止まることがあります。
猫の場合、神社に連れて行かなくてもお守りは受けられます。猫のお守りは、その子が家でお昼寝しているあいだに、飼い主が代わりに受けに行くのが基本形。遠い神社なら、郵送で受け付けている所もあります。
受けたあとは、家でうちの子のそばで手を合わせる。それが、猫らしいお参りの形ですね。
猫は神社に連れて行かなくていい——飼い主が代わりに受けるのが基本形
室内で暮らす猫には、家を出ること自体が一大事な子もいますよね。キャリーを見ただけで隠れてしまう子も。「うちの子の健康のために」と出かけることが、その子にとっては大きな負担になることもあります。
猫の絵馬やお守りがある東京都立川市の阿豆佐味天神社(あずさみてんじんじゃ)も、ペットが苦手な参拝者もいるからと、抱っこも含めてペットの同伴を断っています。猫の健康を願うときも、飼い主だけで訪ねればいい。そう思わせてくれる一例です。
反対に、座間神社(神奈川県)のように「犬や猫などペットとご一緒に」と案内している神社もあり、猫は連れて行けないと決まっているわけではありません。その子の性格と外出の負担を見ながら決められます。
飼い主だけでお参りする形は、ワンコの話も含めて神社参拝の記事に書いています。
近所の神社に猫用がなくても、「うちの子の分」として受けられる?
遠くの神社まで出かけなくても、いつも通る近所の神社でうちの子のために受ける。それも、猫の健康を願うやさしい形だと思います。
ただ、近所の神社にペット用のお守りがあるとは限りません。人用の健康守を「うちの子の分」として受けてよいかは、共通の案内は見当たらないようです。迷ったら、お守りを受ける窓口で「うちの猫の健康を願いたいのですが、人用の健康守を受けてもよいですか」と聞いてみると、人用でよいか、ペット用があるかを教えてもらえます。
人用のお守りをうちの子のために持つ考え方や、ペット用のお守りの種類は、こちらの記事で整理しています。

猫のお守りがある神社の例
- 阿豆佐味天神社・立川水天宮(東京都立川市)
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境内の小さなお社、蚕影神社(こかげじんじゃ)が「猫返し神社」と呼ばれ、愛猫の無事や健康を祈る人が多く訪れる、と案内されている神社です。蚕の天敵のねずみを捕る猫を、守り神にしたのが由来です。神社の窓口に猫の絵馬とお守りがあり、境内には「ただいま猫」の石像もいます。
- 座間神社(神奈川県座間市)
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犬と猫のためのお社「伊奴寝子社(いぬねこしゃ)」があり、健康長寿や手術成功、成猫式や七五三のご祈願も受け付けています。神社の窓口にはペット用のお守りとお札。境内には「犬」と「猫」の像もいます。
- 晴明神社(京都府京都市)
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ペットの健康祈願を、郵送のやりとりだけで受け付けている神社。京都まで行かずに受けられるので、次の見出しで詳しく。
このほか、愛知県春日井市の白山神社には、愛犬・愛猫の健康を願う肉球型の「愛玩動物守(ペット守)」があります。九州なら、鹿児島市の仙巌園の中にある「猫神社」。島津義弘が戦場に連れて行った猫を祀った、全国でも珍しい猫の祠で、お守りや参拝記念証があります。お参りには仙巌園の入場料がかかります。2月22日の猫の日に限定の御朱印や祈願祭を行う神社は、猫の日に行きたい神社にまとめています。

遠くて行けないなら、郵送で受け付けている神社も
「猫のお守りがある神社は見つかった。でも、京都は遠い……」。そんなときに頼れるのが、郵送での授与です。うちの子が丸くなっている横で、申し込みができてしまいます。
晴明神社(京都府):祈願札とロケット型のお守りが届く
晴明神社のペット健康祈願は、申し込むと、ご祈祷のあとに祈願札と「小型犬や猫でもつけやすい」ロケット型のお守りが送られてきます。届くまでの目安は約10日、祈願料はペット一体3,500円(2026年9月時点)。
祈願札はケージなど、うちの子がいつもいる場所におまつりし、お守りは嫌がるなら祈願札と一緒におまつりを、という案内です。猫が嫌がるなら付けなくていい、と神社の側が先に言ってくれているのは、猫の飼い主にはありがたい一文です。
市谷亀岡八幡宮(東京都):お守りの地方発送
東京都新宿区の市谷亀岡八幡宮(いちがやかめがおかはちまんぐう)は、ペットのお守りの「地方発送も承ります」と案内しています。申し込みはFAXかメールで、送料は110円から。
授与品の説明は犬向けが中心なので、猫のために受けるときは「猫なのですが」とひと言添えて相談する形になりそうです。
阿豆佐味天神社(東京都):猫の絵馬を郵送で
先ほどの阿豆佐味天神社は、遠くて直接お参りできない人へ、猫の絵馬を郵送しています。現金書留で1,300円(送料込み)を送ると絵馬が届き、裏に願いごとを書いて送り返せば、神社の絵馬掛けに納めてもらえる流れです。
「連れて行かない」と「願いを届ける」が、無理なく両立できるのはうれしいですね。
見つからないときは、公式サイトか神社の窓口に聞く
郵送での授与は、すべての神社がしているわけではありません。公式サイトで「郵送」「地方発送」「通信」の言葉を探し、見つからなければ、神社の窓口にメールや電話で「遠方なのですが、猫のお守りを送っていただけますか」と聞くのが早道です。
手術が近くて、届くまでの日数が気になるときは、病気平癒・手術前に祈願したいの記事も。
家での祈り方は、うちの子のそばで手を合わせるだけ

お守りが手元に届いたら、ここからが、猫の飼い主らしいお参りの時間だと思っています。祈る場所は、うちの子がいる家です。
届いた日は、名前を呼んで「元気でいてね」とひと声
届いた日か、受けて帰った日に、うちの子の名前を呼んで「元気でいてね」とひと声。お守りを見せても、たぶん興味は示してくれません。それでいいんです。声をかけるだけで。
お守りは、飼い主が持つか、家に置いておくのが基本です。猫の首輪に付けてよいと案内されているのは、ここで紹介した中では晴明神社のロケット型だけ。それも嫌がらない子に限り、付けたあとしばらくは、引っ掛かっていないか、かじっていないかを見ておけると安心です。
そのあとは、小さな習慣をひとつ
うちの暮らしに合いそうな小さな習慣を、ひとつ決めてみるのもいいと思います。たとえば、こんな形。
- 朝ごはんの前に、お守りのそばで手を合わせる
- 通院の日は、出かける前にお守りに触れておく
- うちの子の誕生日や家に来た日に、そばで「今年もありがとう」とひと言
どれも神社の決まりではないので、続けやすい形だけ残してみてください。
体調が落ち着いた日には、お礼のお参りを
手術が無事に終わった、体調が落ち着いた。そんな日には、お礼のお参りもできます。阿豆佐味天神社も、願いごとがかなったら御礼のお参りを、と案内しています。
まとめ:今日の一歩は、近くの神社のサイトで「猫」を探すこと
連れて行かないのも、うちの子の性格と負担を見たうえでのやさしい選択です。うちの子は家でいつもの場所に丸くなっていて、飼い主がそっと願いを預けてくる。帰ったら「行ってきたよ」とひと声。それで、じゅうぶん猫の健康祈願です。
まずは、いちばん近い神社の公式サイトで「猫」か「ペット」と探してみてください。サイトが無ければ、お参りのついでに窓口でひと言。
ペットのお守り・健康祈願の記事は、知りたいこと別の記事ガイドにまとめています。


参考にしたページ・資料
猫のお守り・郵送・ペットの同伴の案内 … 各神社の公式サイト(2026年9月確認)




