初詣や近所の神社で、うちの子にもお守りを受けたい。でも授与所に並ぶのは、健康守や交通安全、人用ばかり。それでも「うちの子の分」と決めて受けて帰る方はいます。
先に言ってしまうと、それでいいと思う方が多いようです。ペットのお守りも、誰のために願ったかで決まるもののはず。ペット用を用意している神社もあるので、あればそちらを選べば迷いません。
見方は、「願いごと」と「持ち方」の2つの軸です。願いごとは健康長寿・病気平癒・交通安全など。持ち方は、飼い主が持つか、専用品を首輪・リードに付けるか、家に置くか。神社の案内があれば、そちらが優先です。
「健康長寿と病気平癒、どっちを選べばいい?」
「首輪に付けられるのは、どんなお守り?」
「人用のお守りを、うちの子のために持っていいの?」
願いごとで見る——健康長寿・病気平癒、交通安全、そして節目の願い
まずは、うちの子に何を願いたいか。その言葉から選び始めます。
たとえば座間神社(ざまじんじゃ・神奈川県)には、犬と猫のための境内社「伊奴寝子社(いぬねこしゃ)」があり、ご祈願の願いごとは健康長寿・病気平癒・手術成功・子宝恵綬・交通安全・成犬式・成猫式・七五三など。社務所にはペット用のお守りやご神札も用意されています。武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ・東京都)の愛犬のご祈祷でも、健康・長寿・交通安全・病気平癒・厄難消除が願いごととして案内されています。
願いは、まずこの3つのどれかから。
- いま元気な子の毎日を願う——健康長寿。「今年も元気で」と願うなら、ここから見ていきます
- 治ってほしいことがある——病気平癒、手術成功。市谷亀岡八幡宮(いちがやかめがおかはちまんぐう・東京都)の「傷病平癒お守り」のように、病気やけがに絞ったお守りを用意している神社もあります。手術が近いときの頼み方は、病気平癒・手術前に祈願したいの記事に
- 外での無事を願う——交通安全。西野神社(北海道)の「ペット御守(犬)」は、健康と交通安全をあわせて祈願したお守りとして案内されています
子宝や七五三、成犬式・成猫式は、座間神社ではご祈祷の願いごととして案内されています。うちの子の節目を願うなら、お守りだけでなく、ご祈祷の案内から探すと見つけやすくなります。
では「迷子除け」は? ここは少し見方が変わります。「迷子除け」という名前で探すより、連絡先を入れられるかどうかを確認するほうが近道です。晴明神社(京都府)のペット健康祈願(通信で申し込めます)では、ご祈祷のあとに小型のロケットタイプのお守りが届き、連絡先を入れられるため、迷子札としても使えると案内されています。市谷亀岡八幡宮の「鈴守り」も、迷子札とお守りをひとつにしたものです。
迷子そのものへの備えは、迷子札やマイクロチップの話になるので、こちらの記事に。

形で見る——袋型、首輪・リードに付ける専用型、家に置く札型
願いごとが決まったら、次は持ち方です。同じ「健康長寿」でも、形によって誰が持つかが変わります。神社本庁の説明では、お守りは身に付けるもの、お神札は家で祀るもの。この記事で挙げる神社のペット向け授与品も、だいたいこの2つに分かれます。
| 形 | 持ち方 | 例 |
|---|---|---|
| 袋型 | 飼い主がお散歩バッグやかばんに入れる。家に置く形もある | 人のお守りと同じ形 |
| 首輪・リードに付ける専用型 | 犬の首輪やリードに、案内どおり装着する | 市谷亀岡八幡宮の「ホルダーお守り」「ストラップお守り」、武蔵御嶽神社の「わんこのお守り」 |
| 札型(ご神札・祈願札) | 家に置く | 座間神社のご神札、晴明神社の祈願札 |
袋型は人のお守りと同じ形ですが、すべてが動物への装着に向いているわけではありません。動いたときに引っ掛かったり、嫌がってかじったりする形は避けたいところ。首輪やリードに付けるなら、はじめから動物への装着を想定して作られた専用のものを選びます。晴明神社の公式サイトでは、ロケットタイプを「小型犬や猫でもつけやすい」大きさと説明しています。嫌がる場合は、一緒に届く祈願札とともにおまつりください、との案内です。
もうひとつ、飼い主が持つ分まで用意されたお守りもあります。武蔵御嶽神社の「ペットの御守」は肉球模様で、ペットと飼い主で分けて持つ一組です。西野神社の「ペット御守(犬)」も、首輪などに付けるか、飼い主が大切に持つよう案内されています。

人用のお守りをうちの子のために持つのは?——気持ちで受けていい。ペット用があればそちら
近所の神社にはペット用がない。でも、うちの子のために何か受けたい。そんなとき、人用の健康守や交通安全のお守りを「うちの子の分」として受けて帰る飼い主さんは多いようです。じつは、どの神社にも共通する「いい・だめ」の案内は見当たりません。
だから、気持ちで受けていい。願いの向く先が、うちの子であればそれで十分だと思っています。
ペット用があれば、そちらを
そのうえで、ペット用を用意している神社なら、そちらを。白山神社(愛知県春日井市)は、もともと動物用のお守りはなかったものの、ペットと暮らす方からの要望を受けて用意したと説明しています。動物のためのお守りが、飼い主の声から生まれてきた。
この記事で挙げただけでも、東京・神奈川・北海道・京都・愛知。探すと、各地にあります。
近所になければ、郵送で受けるか、授与所でひと言
近所にペット用がなくても、遠方の神社から受ける道も。晴明神社(京都府)のペット健康祈願は通信で申し込め、ご祈祷のあとに祈願札とお守りが届きます。市谷亀岡八幡宮には、飼い主とペットの名前を刻んだ木の札をご祈祷して送る授与品もあります。
それでも迷うなら、授与所で「うちの子のためなんですが」とひと言。人用でいいか、ペット用があるかは、その場で聞けます。
自分の分とうちの子の分でふたつになる、健康と交通安全でふたつになる。そんなときの考え方や、お返しする時期については、お守りと神棚の記事で整理しています。
うちの子に合う選び方——散歩中心のワンコ、室内のねこさん、持ち歩くか家に置くか
最後に、うちの子の暮らしから逆算してみます。
毎日お散歩に出るワンコさんなら、交通安全を願って、首輪・リードに付けられる専用型。付けたあと、引っ掛かっていないか、かじっていないか。しばらくは様子を見たいところです。首輪に何かを付けるのを嫌がる子なら、飼い主のお散歩バッグに袋型を入れて一緒に歩く。それも「一緒に持つ」形です。
室内で暮らすねこさんは、首輪に付ける前提にせず、飼い主が持つ袋型や、家に置く札型から考えられます。いま元気なら健康長寿、治療や通院が続いているなら病気平癒。持ち方より先に、願いごとをゆっくり選べます。連れて行かずにどこで受けるかは、猫のお守りに絞った記事に。
家のどこに置くか、置いたあとの扱いは、下の記事へ。

まとめ——願いごとと持ち方、この2つに戻れば決まる
願いごと(健康長寿・病気平癒・交通安全)×持ち方(飼い主が持つ/専用型を首輪・リードに/家に置く)。この2つを順に見る。
授与所で迷ったら、まず願いごとをひとつ口にしてみる。「今年も元気で」。最初にこの一言を決めるのが、いちばん選びやすいと思っています。人用でも、うちの子のために受けたなら、それはうちの子のお守り。ペット用があれば、そちらを。
まずは気になる神社の公式サイトで授与品のページを開き、「願いごと」と「首輪に付けられるか」の2点を確認します。近所の神社なら、「うちの子にはどれが合いますか」と授与所で聞いてみる。今日の一歩は、そこから。
ペットのお守り・健康祈願の記事は、知りたいこと別の記事ガイドにまとめています。




