うちの子の健康を願って、神社でペットのお守りを受けたあと、「これは神棚に置くもの?」「神棚がない家ではどうすればいい?」と迷うことがあります。
結論からいうと、お守りはお神札と違って「身近に持つもの」とされていて、神棚に置かなければならないものではありません。ペットのお守りも、お散歩バッグや飼い主のかばんに入れて持ち歩くのが基本です(首輪やリードに付けられる専用のお守りもあります)。家に置いておきたい場合の考え方は神社によって異なるため、まずは受けた神社の案内を確認し、特に案内がなければ大切に扱える清潔な場所を選びます。お神札との違いと、神棚がある場合・ない場合の置き方を順に見ていきます。
なお、ここでは神社で受けたお守りを想定しています。扱い方は神社によって異なるので、受けたときに案内があれば、そちらが優先です。
お守りとお神札は、役割が違う
まず知っておきたいのが、お守りとお神札(おふだ)の違いです。どちらも神社で受ける授与品ですが、役割が分かれています。
神社本庁の案内では、お神札は「自分の家の神棚でお祀りして家をお守り戴く」もの、お守りは「常に身に付けて神さまのご加護を戴くもの」とされています。明治神宮も同じように、お神札は家庭の神棚にお祀りするもの、お守りは常に身近に持つものと分けて案内しています。
| お神札 | お守り | |
|---|---|---|
| 基本的な扱い | 家庭でお祀りする | 身近に持つ |
| 置き方 | 神棚などにお祀りする | 種類や神社の案内に合わせる |
神棚には、主にお神札をお祀りします。一方、お守りは身近に持つものとされているため、必ず神棚に置くものではありません。うちの子のお守りも、神棚があるかどうかで悩まなくてよいことが見えてきます。
神棚がある家:近くに置くなら、受けた神社の案内を確認
家に神棚がある場合は、「同じところに置いたほうが丁寧なのでは」と感じる方もいると思います。ただ、神棚やお神札の作法が、そのままお守りにも当てはまるとは限りません。
神棚やお神札については、神社本庁が「清らかで明るく、目線より高いところ」と案内し、伊勢神宮も同じように明るく清らかで目線より上の場所をすすめています。ただ、これは神棚とお神札の話です。
では、お守りを神棚の近くに置くのはどうか。ここは神社によって案内が分かれるところです。たとえば神田明神(東京)は「お守りはお財布などに入れる等、身に着けて」と案内しています。一方、羽田神社(東京)は、持ち歩くのが難しい場合は神棚やタンス・本棚などの高い位置に白い紙を敷いて置くことをすすめています。お守りの種類や神社によって案内が異なるため、受けた神社の説明がある場合は、そちらに合わせるのが安心です。案内が特になければ、神棚だけにこだわらず、大切に扱える場所を選ぶ方法もあります。
神棚がある家でも、お守りを必ず神棚に置かなければならないわけではありません。受けた神社の案内や、お守りの種類に合わせて置き場所を決めてかまいません。
神棚がない家:大切に扱える清潔な場所へ
神棚がない家でも、身構えることはありません。お守りは持ち歩くのが基本なので、お散歩バッグやかばんに入れて一緒に出かける形なら、家の置き場所を決めなくても困りません。首輪やバッグに付ける使い方は、こちらの記事で場面ごとに見比べられます。

そのうえで、持ち歩かず家に置くなら、暮らしの中では次のような場所が扱いやすくなります。
- ほかの物に埋もれたり、汚れたりしない場所
- ほこりや湿気の少ない、清潔な場所
- 目に入る場所に置きたいなら、普段過ごす部屋の棚など
これは神道の決まりではなく、家で大切に保管するための、暮らしの上での提案です。リビングの棚の上でも、廊下の小さな台でも、こうした条件がそろえば居場所として足りると思っています。
引き出しに保管する場合も、ほかの物に紛れたり傷んだりしないよう、場所を決めて大切にしまっておけばよいでしょう。目に入る場所に置きたい場合は、うちの子の写真のそばや棚の上など、自分が大切に扱いやすい場所を選べます。
お守りではなく、神社で受けたお神札(おふだ)を神棚のない家でお祀りしたいときは、神棚がない家のお札の置き場所の記事にまとめています。
犬・猫と暮らす家ならではの気配り
置き場所が決まったら、あとは犬や猫と暮らす家ならではの小さな注意です。
猫は、お守りの紐にじゃれたり、棚から落としたりすることがあります。猫が触れにくい安定した場所や、扉のある棚などが向いています。
犬の場合は、落ちたお守りをかじったり、紐ごと飲み込んだりする心配があります。低い台や、しっぽが当たる高さは避けたいところです。多頭飼いの場合は、もっとも高い場所まで届く子や、物を口にしやすい子を基準に置き場所を決めます。
猫が神棚そのものに上がってしまうときの工夫は、猫が神棚に上がるときの記事にまとめました。
置いたあとの疑問:お返しの時期と、複数のお守り
場所が決まると、次に浮かぶのがこのふたつ。
お守りを受けてから一年ほど経つと、「そろそろ返したほうがいいのかな」と気になってきます。神社本庁の案内では、お守りもお神札と同じように年ごとに新しく受け、古いものは受けた神社へ納めてお焚き上げしてもらうのが基本です。一年をひとつの節目として新しくする形が案内されていますが、必ず一年で返さなければならないわけではありません。神社本庁は、願いが叶うまで身につけても差し支えないと案内しています。
神棚がある家なら、年末の大掃除がちょうどいい見直しどきです。神社本庁によると、大掃除のもとになった「煤払い」は今も12月13日に行われることが多く、家庭ではまず神棚から掃除をして、新しいお神札をおまつりする準備をします。これは神棚とお神札の話ですが、神棚やその近くにお守りを置いているなら、掃除のついでに一年を振り返って、納めるか、もう少しそばに置くかを考えるきっかけにできます。
納めるなら、多くの神社で大晦日から1月15日ごろまでに「どんど焼き」などのお焚き上げが行われます。初詣のときに納めて新しく受ける流れは、ペットの初詣の記事にまとめました。
健康祈願や交通安全など、複数のお守りを持っていても問題ないのでしょうか。神社本庁は、複数のお守りを持っていても、それぞれの神さまが協力して守ってくださるので心配はいらないと案内していて、神田明神も数について「特に決まりはありません」としています。それぞれを大切に扱いやすい形で持つとよいでしょう。
まとめ:お守りは、必ず神棚に置くものではない
お神札は家庭でお祀りし、お守りは身近に持つものとされています。ペットのお守りも、必ず神棚に置かなければならないわけではありません。
持ち歩かず家に置く場合は、汚れたり動物が口にしたりしない、大切に扱える場所を選びましょう。受けた神社から案内がある場合は、そちらを優先してください。
ペットのお守り・健康祈願の記事は、知りたいこと別の記事ガイドにまとめています。
これからお受けするなら、健康長寿か病気平癒か、首輪に付けられるものか。選び方はこちらの記事に。






