読めそうで読めない神社のことば|古札納所・左義長・撤下品…年末年始に出会う18語の読み方

年末の神社の木に張ったしめ縄と白い紙垂、その下の参道を歩くペットの犬。神社で出会う読めそうで読めないことばを探すイメージ

「古札納所(こさつおさめしょ)」「撤下品(てっかひん)」「左義長(さぎちょう)」。年末年始に神社や神棚のまわりで目にするのに、すぐには読めない神社のことばです。

ここでは、読めそうで読めない神社のことばを18語、読み方とひとことの意味で集めました。場面ごとに4つに分けたので、気になった所から読んでみてください。

いくつ読めるか、数えながらどうぞ。

目次

年末、神棚を整えるときのことば

12月に入って、神棚の掃除やしめ縄の張り替えを考えはじめると出会うことばです。

煤払い

すすはらい
年末の大掃除のもとになった行事です。12月13日に行われることが多く、家の掃除も、まず神棚から始めるとされています。

→ 神棚の年末掃除はいつ?

注連縄

しめなわ
神棚や神社に張る縄で、その内側が神聖で清らかな場所だというしるしです。張っている家なら、年内に新しい物へ張り替えるのが目安です。

→ 神棚の飾り方、しめ縄の向きも

紙垂

しで
しめ縄に下げる、白い紙を裁って折ったものです。しめ縄と同じく、神聖で清らかなことを表します。

輪〆

わじめ
しめ縄の一種です。お正月に、家の部屋ごとに輪〆を飾る風習のある地域もあります。

犬・猫がいる家なら:わらや紙の飾りは、猫さんがじゃれているうちに、かじったり飲み込んだりすることがあります。うちの子がふだん近寄らない場所に飾っておけるといいですね。

榊

さかき
神棚の左右に一対お供えする、一年中青い葉をつける木です。「神」と「木」を合わせて作られた字です。

→ 神棚のお供え、毎日替える?

お正月の神棚で見かけることば

鏡餅やお酒をお供えするころに出会うことばです。

年神

としがみ
お正月に家へお迎えする神さまです。「歳神」とも書きます。鏡餅は年神さまへのお供えで、門松はその年の神さまをお招きする目印とされています。

→ 神棚の正月飾りと鏡餅

三方

さんぼう
鏡餅やお供えをのせる台です。次の「折敷」の下に、穴のあいた台がついた形をしています。穴が三方向にあるのが名前の由来、という説があります。

犬・猫がいる家なら:お餅はのどに詰まりやすいので、鏡餅はうちの子の口が届かない所に飾っておけると安心です。

折敷

おしき
縁のついた四角いお盆のような台で、三方の上の部分にあたります。神棚が小さければ、三方の代わりに折敷だけでもかまわないとされています。

御神酒

おみき
神さまにお供えするお酒です。神棚では、瓶子(へいし)という一対の白い器に注いで供える形が案内されています。

犬・猫がいる家なら:下げたお酒は、うちの子がなめてしまわないよう、テーブルに置いたままにせず早めに片づけてくださいね。

神灯

しんとう
神棚の前を明るくする灯りです。耳で聞くと「神道」と同じ音なので、少しまぎらわしいことば。ろうそくのほかに、電灯式の物もあります。

犬・猫がいる家なら:ろうそくは、うちの子がぶつかって倒すこともあります。点けたまま部屋を離れないでください。猫さんが神棚に上がる家なら、電灯式にする形もあります。

→ 神棚のろうそくは要る?

神社でお札を受ける・納めるときのことば

年末に新しいお札を受けに行くと、境内の掲示や、お札・お守りを受ける窓口で目にすることばです。

氏神

うじがみ
いま暮らしている土地を守る神さまです。家からいちばん近い神社が氏神さまのことが多く、年末のお札もここで受けられます。

お神札

おふだ
神社で受けて、神棚にお祀りするお札です。「神」の字は読みません。身近に持つお守りとは、扱い方が別のものです。

→ ペットのお守りは神棚に置いていい?

神宮大麻

じんぐうたいま
伊勢神宮のお札です。「大麻」はもともと「おおぬさ」と読み、お祓いに使う道具のこと。年末に、近くの氏神さまの神社などで受けられます。

→ 神宮大麻とは?いくら・どこで受ける?

初穂料

はつほりょう
お札やご祈祷を受けるときに、神社へ納めるお金のことです。のし袋の表書きにも使います。

撤下品

てっかひん
神さまにお供えした物を下げて、分けていただく「おさがり」のことです。神社から、お酒やお菓子などをいただくことがあります。

犬・猫がいる家なら:人用のお菓子なので、うちの子へのおすそ分けは控えてくださいね。

古札納所

こさつおさめしょ
古いお札やお守りをお返しする、神社の中の納め場所です。新しいお札を受けに行くときに、一年お世話になったお札も持っていくと、ここで納められます。

→ 神棚の年末掃除と、古いお札の納め方

年越し・年明けの行事のことば

年末の大祓と、1月15日ごろの小正月の行事で出会うことばです。

人形

ひとがた
「にんぎょう」と読みたくなりますが、ここでは「ひとがた」。人の形に切った白い紙で、体をなでるなどして半年分のけがれを移し、神社に納めます。6月と12月の大祓(おおはらえ・おおはらい)で使います。

犬・猫がいる家なら:人形の犬・猫版にあたる「犬かたしろ」「猫かたしろ」を用意している神社もあります。

左義長

さぎちょう
お正月の松飾りやしめ縄を集めて焼く火祭りで、1月15日前後に行われます。「どんど焼き」のほか、「さいとやき」「三九郎焼(さんくろうやき)」など、土地ごとに呼び名があります。

→ 正月飾りの処分はどうする?

年末に神社へ行ったら、ひとつ探してみて

年末に新しいお札を受けに行ったら、古札納所や初穂料の掲示を探してみてください。ひとつ読めるだけでも、境内の掲示を見るのがちょっと楽しくなると思います。

神棚と縁起物のこと、ほかにも
神棚の祀り方、知りたいこと別まとめ|選び方・置き場所・お札の並べ方・お供え・年末年始…記事ガイド お札はどう並べる?お供えは毎日替える? 神棚の迷いを、まつる順に並べた入口です。気になる所からどうぞ。
参考にしたページ・資料

煤払い・注連縄と紙垂・榊・神宮大麻・大祓と人形・初穂料 … 神社本庁「煤払い」「神棚」「神宮大麻」「大祓」「表書き」
古札納所・左義長・三方と折敷・年神・神灯・撤下のお供物 … 東京都神社庁「神社Q&A」
輪〆・注連縄の張り替え … 北海道神社庁「神棚奉斎・まつり方」
撤下品 … 万九千神社(島根県出雲市)
犬かたしろ・猫かたしろ … 冠稲荷神社(群馬県太田市)

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