神社で絵馬を手に取り、ペンを持ったまま手が止まる。「ペットの絵馬って、何を書けばいいんだろう」。
ペットの絵馬に、全国共通の決まった書き方はありません。迷ったら、絵のない裏面に、うちの子の名前と願いごとを一言。それだけで、ちゃんと形になります。場面ごとにそのまま使える文例と、名前や住所をどこまで書くかの目安をまとめました。
ペットの絵馬は、裏面に「うちの子の名前+願いごと」
絵馬の表には絵が描かれていて、願いごとは絵のない裏面に書きます。ペットのことを書くなら、目安は次の3つです。
- うちの子の名前。「柴犬のモモ」のように、種類を添えても
- 願いごと
- 飼い主の名前。どこまで書くかは下で
絵馬は、願いごとや、叶ったお礼を書いて神社に納めるものです。もとは生きた馬を納めていた代わりに、板に馬の絵を描いたのが始まりとされています。
外に掛けるので、ペンは雨でにじみにくい油性が向いています。神社に用意されていることもあります。
ペット専用の絵馬がある神社も
大阪の少彦名神社(すくなひこなじんじゃ)には、ペット専用の絵馬があります。健康長寿や病気平癒、交通安全など、うちの子の願いを書いて境内に掛ける形です。東京・立川の阿豆佐味天神社(あずさみてんじんじゃ)には、猫の絵馬があります。うちの子のことを思い浮かべながら書けるのは、うれしいですね。
専用の絵馬がなくても、ふつうの絵馬にうちの子の願いを書く人もいます。気になるときは、窓口でひと言聞いてみると安心です。

場面別の文例:うちの子の名前に置き換えて
願いごとは「健康長寿」のような短い言葉でも、「〜しますように」の文でも書けます。願いごとの前に「いつもありがとうございます」と、お礼をひと言添える書き方もあります。
ふだんの健康・長寿を願うとき
- 健康長寿 猫のソラ
- モモがずっと元気で、一緒にお散歩できますように
- ハナが毎日ごはんをおいしく食べられますように
猫さんなら、「お散歩」を「ひなたぼっこ」にするのもかわいいですね。いつもの暮らしの言葉がひとつ入ると、ぐっとその子らしくなります。
七五三や誕生日、節目の日に
- はじめての七五三 コタロウ 元気に大きくなりました。ありがとうございます
- むぎ 10歳になりました。これからも健やかに過ごせますように
節目の日は、お願いよりも「ここまで元気に過ごせました」というお礼を書く人もいるみたいです。七五三のご祈祷や写真の残し方は、犬・猫の七五三の記事で紹介しています。
初詣で、一年のはじめに
- 今年もきなこ・あずき・だいず、家族みんな元気に過ごせますように
- 無病息災 トイプードルのチョコ
多頭飼いなら、1枚にみんなの名前を並べて書くのもすてきです。絵馬の上で、きょうだいが仲良く並びます。ペットと行く初詣の日取りや、飼い主だけでお参りする形は、ペットの初詣の記事にまとめています。
病気の回復や、手術の前に
- レオの手術が無事に終わりますように
- 病気平癒 猫のミル また一緒にのんびり過ごせますように
病名や病院名は、書かなくてもかまいません。絵馬は掛けたあと、たくさんの人の目に触れます。お守りやご祈祷の頼み方は、ペットの病気平癒・手術前の祈願の記事で詳しく書いています。
願いが叶ったら、お礼の絵馬も
願いが叶ったら、お礼のお参りをするとよい、とされています。手術が無事に終わった、元気に節目を迎えられた。そんなときは、今度はお礼の絵馬を1枚書くのもいいですね。
- ありがとうございました レオ 手術が無事に終わりました
- おかげさまで 猫のミル また一緒にのんびり過ごせています
名前と住所はどこまで?うちの子の名前は分かるように、飼い主は控えめに
飼い主の名前や住所をどこまで書くかは、迷うところです。絵馬はたくさんの人の目に触れるので、名前や住所は必ずしも書かなくてよい、下の名前やイニシャルでもよい、と案内している神社もあります。
| 書くもの | 目安 |
|---|---|
| うちの子の名前 | 名前が分かるように。種類や「犬」「猫」を添えても |
| 飼い主の名前 | 下の名前・イニシャルでも |
| 住所 | 書かなくても |
| 病名・病院名 | 人目が気になるなら書かなくても |
「柴犬のモモ・7歳」のように年齢を添えると、その子の姿がもう少し伝わります。
書いたら絵馬掛けへ。持ち帰り・郵送は神社ごとの案内で
書き終えた絵馬は、境内の絵馬掛けに掛けます。願いごとを書いた面を手前に向けて、神さまによく見えるように掛ける形もあります。
迷いやすいのは持ち帰りで、神社によって案内が分かれるところです。持ち帰って神棚などにお祀りし、願いが叶ったときか一年たったころに納める神社と、持ち帰らずにその場で納める神社があります。持ち帰りたいときは、絵馬掛けの近くの掲示を見るか、窓口でひと言聞いてみると迷わずにすみます。
遠くて行けないときは、絵馬の郵送も
遠くてお参りできないとき、郵送で絵馬を受けられる神社もあります。たとえば阿豆佐味天神社では、送料込みの1,300円を現金書留で送ると、猫の絵馬が届きます。送るときは、住所・名前と「猫の絵馬をお願いします」のひと言を添える形です。届いた絵馬に願いごとを書いて送り返せば、神社の絵馬掛けに納めてもらえます。おうちで、ゆっくり言葉を選んで書けるのもいいところです。

まとめ:上手に書かなくていい。名前と願いを一言
うちの子の名前と、元気でいてほしいという願い。それが書いてあれば、ちゃんとうちの子の絵馬だと思っています。
次のお参りで、気に入った文例をひとつ、うちの子の名前に置き換えて書いてみませんか。
ペットのお守り・健康祈願の記事は、知りたいこと別の記事ガイドにまとめています。


参考にしたページ・資料
絵馬とは・始まり … 東京都神社庁・神社本庁
裏面に書く・名前と住所・ペン・掛け方・持ち帰り … 産泰神社・頭之宮四方神社
ペット専用の絵馬 … 少彦名神社
猫の絵馬と郵送 … 阿豆佐味天神社
お礼参り … 神社本庁




