いつもの散歩道にある神社。鳥居を見上げて、ふと「そういえば、鳥居って何だろう」と思うことはありませんか。
鳥居は、神社の内と外を分ける境のしるしです。くぐった先は神さまの場所。上の横木を見ると形の名前が分かったり、赤い鳥居にはお稲荷さんの習わしがあったり。知っておくと、いつもの鳥居が少し楽しくなります。
鳥居とは——神社の内と外の境目
鳥居の内側は、神さまのいる場所とされています。本殿を持たず、山などをそのままお祀りしている神社の中には、鳥居が神さまの存在を表すしるしとして大切にされている所もあります。
「鳥居」という名前の由来には、鶏が止まった横木、あるいは人が通り入る門から来たという説があります。
鳥居の先で、狛犬が迎えてくれる神社も。口の形や足元を見てみると、また別の発見があります。

形で見分ける:神明鳥居と明神鳥居
鳥居の形はいろいろありますが、代表的なのは2つ。見分けるなら、一番上の横木に注目です。横木がまっすぐなら「神明鳥居(しんめいどりい)」、両端が上向きに反っていたら「明神鳥居(みょうじんどりい)」。
ほかにも、上に三角の形がのった山王鳥居などがあります。名前を全部覚えなくても、横木を見るだけで、だいたいの見分けがつきます。いつもの鳥居と旅先の鳥居を見比べるのも、神社を歩く小さな楽しみになりそうです。
なぜ赤い?千本鳥居の由来
お稲荷さんの鳥居は、もともと社殿と同じく朱で塗るのが習わしです。朱は「あけ」とも読み、明るい希望を感じさせる響きの言葉だそう。鳥居がみんな赤いわけではなく、石の鳥居などもあります。
伏見稲荷大社の千本鳥居は、祈りと感謝を込めて鳥居を奉納する信仰から生まれました。願いが「通る」ように、「通った」お礼に、という言い伝えもあります。名前は「千本」でも、稲荷山の参道全体では、それよりずっと多くの朱の鳥居が並びます。
一基ずつに、願いや感謝を込めて奉納した人がいる。そう思うと、あの鳥居の続く景色も少し違って見えます。お稲荷さんで見かける狐については、神使とは?で紹介しています。
街角の小さな鳥居は、何のため?
神社の外でも、塀や道端に小さな鳥居が置かれたり、描かれたりしていることがあります。立ち小便をされないように、と置かれる例があります。鳥居があると、さすがに気が引ける。そんな気持ちに訴える目印です。
うちの子とのお散歩で見かけたら
ワンコさんとのお散歩中に見かけたら、マーキングも、そこはそっと素通りしてもらえるといいですね。
境内まで一緒に入れるかどうかは、神社ごとに違います。気になったときは、鳥居の前の掲示など、神社の案内を見ておくと迷いにくくなります。

まとめ:次の鳥居で、横木を見上げてみる
次に鳥居をくぐるときは、少しだけ上を見てみてください。横木はまっすぐか、反っているか。いつもの神社の鳥居がどちらの形か、見当がつくかもしれません。
見上げるだけで楽しめるのが、鳥居のいいところだと思っています。

参考にしたページ・資料
鳥居の意味・形・名前の説 … 神社本庁・大木町(福岡県)
赤い鳥居・千本鳥居 … 伏見稲荷大社
街角の小さな鳥居 … 南方熊楠顕彰館




