茅の輪(ちのわ)くぐりに、犬も一緒に行ける? 6月末や12月末、神社に大きな草の輪が立つころ、うちの子もくぐれるのか気になりますよね。
神社によっては、人用とは別にペット用の小さな茅の輪を置いています(2025・2026年の6月、夏越の祓での例)。くぐれない神社や、外出が負担な子なら、飼い主だけでくぐって、うちの子の名前を書いた紙の形代(かたしろ)を納める方法もあります。12月の年越の祓に、犬・猫の形代を用意する神社もあります。
一緒にくぐれる神社の例と、くぐる順番・気をつけたいこと、連れて行けない子のための形を見ていきます。
大祓は、6月の夏越の祓と12月の年越の祓、年2回
茅の輪くぐりは、主に半年の区切りに心身を清める「大祓(おおはらえ)」にあわせて行われます。6月の大祓は夏越(なごし)の祓、12月は年越の祓。人の形に切った紙「人形(ひとがた)」に穢れ(けがれ)を移して納め、神社によっては茅(かや)などで作った輪を神前に立てて3回くぐります。茅の輪を立てない神社もあります。
茅の輪がいつまであるかも神社ごと。夏越なら、6月30日で片づける神社もあれば、7月半ばまで置いておく神社もあります。年越の大祓を12月30日に行う神社や、12月初めに茅の輪を置く神社もあります。行く前に、その神社のお知らせを見ておくと確かです。
うちの子と一緒にくぐれる?ペット用の茅の輪を置く神社もある
人用の茅の輪をペットと一緒にくぐれるかは、その神社の案内によります。ペット用の輪を置いた神社や、ペットと一緒にくぐる行事があった神社を、その年のお知らせから拾ってみました。
- 冠稲荷神社(群馬県太田市)
人用の茅の輪は拝殿の前、ペット用の茅の輪は大鳥居の横にある「ペット社殿」に置かれていました(2026年の夏越の祓)。犬と猫の形代も一年中用意されていて、12月31日の年越の大祓にもあります
- 熊野神社(東京都葛飾区)
2025年の夏越の祓で、ペット専用の小さな茅の輪を設置。2026年の夏越の大祓式は「ペットといっしょに参列できます」と案内されていました
- 大室たかお神社(栃木県日光市)
2025年の夏越の祓で、人用の茅の輪と一緒に「ワンちゃん用」の茅の輪も設置されました
- 大山神社(広島県尾道市・因島)
大祓とは別の、秋の「わんこ祭」で、愛犬と一緒にお祓いを受けて茅の輪をくぐる行事がありました(2025年は11月2・3日・電話で申し込み・1家族1匹3,000円)
ペット用の小さな輪、どのくらいの大きさなんでしょう。ちょっと見てみたくなります。
※茅の輪の設置やペットの同伴の範囲、形代の受け付けは、神社によって異なり、年によっても変わります。お出かけ前に、各神社の公式サイトで最新の案内をご確認ください。
ペットと一緒の初詣で、手水や茅の輪くぐりを行う神社については、ペットの初詣の記事でも紹介しています。
近くの神社にペット用の茅の輪がないときは、まずは境内に一緒に入れるかを確かめておくと安心です。掲示や案内の見方は、こちらの記事にまとめています。

一緒にくぐるときの順番と、気をつけたいこと
くぐり方は「左・右・左」の八の字が一例。最後の抜け方は神社ごと
くぐり方の目安は、正面から入って左へ回り、もう一度くぐって右へ、最後に左へ回って神前へ進む「左・右・左」の3回。最後は真っ直ぐ前に抜ける形の神社もあるので、現地の表示に合わせれば迷いません。
夏越の祓では「水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり(みなづきの なごしのはらえ するひとは ちとせのいのち のぶというなり)」と唱えるとされています。
順番を間違えたらどうしよう、と気になるかもしれません。「厳密に考えすぎなくても大丈夫」「混雑時やお子さま連れのときは無理のない範囲で」と案内している神社もあります。うちの子と一緒なら、きっちり3回より、落ち着いて通れるかのほうを大事にしたいですね。
小さな子は抱っこで、足から先に
ペット用の茅の輪がある神社では、うちの子はそちらをくぐります。小さな子は、飼い主が抱っこして足から先にくぐらせる形もあります。
うちの子が何回回るかまでは、案内に書かれていないことも。抱っこなら、ペット用の輪を現地の表示どおりに通るのが分かりやすいです。大きな子と歩くならリードを短く持ち、茅をかじったり引っぱったりしないよう、そばで見ていてあげてくださいね。
人用の茅の輪に一緒に入ってよいか迷ったら、社務所(お守りを受ける窓口)でひと言聞いてみると確かです。
茅を抜いて持ち帰らない
茅の輪から茅を抜いて持ち帰るのは、避けてくださいね。くぐった茅の輪には罪や穢れが移ると考えられていて、茅を抜いて持ち帰ると、穢れまで持ち帰ることになる、という考え方です。
うちの子が茅をくわえて、得意顔で持って帰ろうとしたら……そこは、そっと口から出してあげてください。
形のあるものを持ち帰りたいなら、小さな「茅の輪守」を授与している神社もあります(下の「茅の輪守を受けたら」で)。
6月末は暑さ、12月末は寒さと人出
6月末はもう暑い日もあります。犬は体温調整が得意ではなく、地面に近いぶん、熱も受けやすくなります。日中の外出は熱中症や肉球のやけどの心配があるので、行くなら早朝か、日が落ちて涼しくなってからがおすすめです。
12月は、ペット用の茅の輪を置くかどうかがその神社のお知らせ次第です(ここで挙げた例は6月のものが中心)。12月のはじめから茅の輪を置く神社もあるので、人の多い日を避けたい子なら、平日の昼間に行くのもひとつです。寒い日は、いつもの冬のお散歩と同じ支度で出かけてくださいね。
連れて行けない子は、飼い主だけで。ペットの名前で形代を納める形も
猫や外出が負担な子、ペットと入れない神社なら、飼い主だけでくぐる形もあります。そのうえで、ペットの名前を書いて納める紙の「形代(かたしろ)」を用意している神社もあります。人の形代と同じように、うちの子の分を納める形です。
たとえば白鷺神社(栃木県上三川町)では、一年を通して犬形代を受けられます(1体300円・2025年の案内)。使い方はこうです。
- 犬形代に名前と年齢を書く
- 形代で犬の体を3回なでる
- 犬の息を3回吹きかける
- 使った形代を社務所に返す(郵送なら送料は自分持ち)
なでる回数や返し方は神社によって異なるので、受けた神社の案内に合わせると安心です。
冠稲荷神社では、お参りできない子の分は、形代を持ち帰って家でなでてから神社へ郵送すれば、お焚き上げ(神社で焼いて納めること)してもらえます。来社できない人には、形代を郵送で送ってもらうこともできました(2026年の夏越の案内)。猫と暮らす家なら、この形が合いそうです。
葛飾の熊野神社にも、2026年の夏越にペット用の形代(初穂料=神社に納めるお金・1,000円。形は馬・犬・ウサギ・カメ・鳥)がありました。
形代でなでられている間、うちの子はきょとんとしているかもしれません。その顔を見るのも、ちょっと楽しみですね。
猫と家で過ごしながら願う形は、猫のお守りの記事にも。
茅の輪守を受けたら、置き場所は受けた神社の案内で
大祓のころ、小さな茅の輪のお守り「茅の輪守」を受けられる神社もあります。大祓にあわせて授与され、玄関などに祀る形があります。置き場所は神社ごとに案内があるので、受けた神社の説明を先に見てみてください。
茅の輪守をいつ返すかも、神社の案内によります。お札やお守りは、1年を一区切りに神社へ納めて、新しく受ける形もあります。迷ったら、受けた神社に聞いてみてください。
お守りを家のどこに置くか迷ったら、置き場所の記事もどうぞ。

まとめ:次の大祓に、近くの神社のお知らせを見てみる
大祓は6月と12月、半年ごとの節目。ペット用の茅の輪がある神社も、形代を用意する神社もあります。一緒にくぐる年も、飼い主だけで出かける年も、うちの子の調子に合わせて選べば、それでいいと思います。
次の大祓の前に、近くの神社の公式サイトや境内の掲示で、「茅の輪」「ペット」のお知らせを見てみてください。


参考:出典
大祓・夏越と年越・茅の輪を3回くぐる・唱える言葉 … 神社本庁「大祓」
茅の輪の設置期間・年越の大祓の日・くぐり方・間違えたとき … 中山杉山神社(神奈川県横浜市)・大井神社(静岡県島田市)
小さな子は抱っこで足から … 冠稲荷神社(群馬県太田市)
茅を抜いて持ち帰らない … 息栖神社(茨城県神栖市)
夏の暑さと肉球のやけど … 環境省「防ごう!ペットの熱中症」
茅の輪守・お守りを1年で納める … 田無神社(東京都西東京市)




