ペット火葬後の遺骨はどうする?自宅に置く・お墓・納骨堂・散骨の選択肢と選び方

ペット供養「BE WITH」|白い犬と長毛の犬が寄り添う、手元供養でうちの子といつも一緒に

火葬が終わって、お骨壷を受け取って、家に帰ってきて。ふと、「ペット火葬後の遺骨はどうするのが正解なんだろう」と検索している方が、たくさんいらっしゃいます。先に結論を言うと、すぐに決めなくて大丈夫です。お骨壷を自宅に置いたまま、気持ちが落ち着いてから考える方がとても多いようです。

この記事では、まず「今日どうすればいいか」をお伝えしてから、納骨先の選択肢を「費用感・向いている人・あとから変えられるか」の3つで並べて整理します。どれかひとつに決める記事ではなく、比べながら「うちの子に合う形」を探すための記事です。

目次

火葬後の遺骨は、すぐに決めなくて大丈夫

「早く納骨しないといけないのかな」
「ずっと家に置いておくのは、よくないのかな」
「遺骨を置いてはいけない場所って、あるのかな」

火葬の帰り道から、そんなことが頭をよぎる方は多いと思います。でも、ペットのお骨を自宅に置いておくことに、法律上の問題はないとされています。期限もありません。何年でも、そのままで大丈夫です。

置いてはいけない場所も、決まりとしては特にありません。あえて言うなら、直射日光の当たる窓際や、お風呂・キッチンのそばなど湿気の多い場所は、お骨が湿気を吸ってカビの原因になりやすいので避けたいところ。それさえ気をつければ、リビングでも寝室でも、家族がいつも過ごす場所に置いてあげて大丈夫です。細かい保管のコツは「ペットの遺骨の保管方法」にまとめています。

火葬したその日は、火葬までの数日で心も体も疲れきっているはず。まずはお骨壷を家に迎えて、いつもいた場所の近くに置いて、一緒に休むところから。納骨先を考えるのは、少し落ち着いてからで十分です。

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火葬後の遺骨の行き先——6つの選択肢

落ち着いてから考えるとき、ペットのお骨の行き先は大きく6つあります。それぞれ「どんな人に向いているか」「費用感」「あとから変えられるか」の順に見ていきます。費用はいずれも目安で、地域や施設によって差があります。

自宅で手元供養する

お骨壷を自宅に置いて、そのまま一緒に暮らす形です。一番多く選ばれている選択肢で、特別な準備はいりません。火葬場でいただいたお骨壷のままでもいいですし、その子らしいお骨壷に移し替える方もいます。

向いているのは、「もう少しだけそばにいてほしい」「いつでも話しかけられる場所にいてほしい」という方。費用は、お骨壷を選び直す場合にその代金がかかる程度で、管理料のようなものはありません。そして何より、あとから霊園や納骨堂に納めることがいつでもできます。手元供養からはじめて、あとで決める——この順番が、いちばん後悔の少ない道ではないでしょうか。

はじめ方は「手元供養をはじめる——火葬後に骨壷を選び直すという選択」に詳しく書いています。

ペット霊園・ペット専用のお墓に納める

ペット専用の霊園に納骨する方法です。他の子と一緒に眠る「合祀(ごうし)」タイプと、うちの子だけの区画を持つ「個別」タイプがあります。

向いているのは、「お参りに行ける場所を作ってあげたい」「きちんとした形で供養したい」という方。費用の目安は、合祀で1〜2万円程度、個別区画で10〜40万円程度に加えて年間管理料が1〜2万円ほどかかることが多いようです。あとから変えられるかは、ここが分かれ目です。個別区画なら、お骨を取り出して自宅に戻すことも相談できる場合があります。ただ、合祀は他の子のお骨と一緒になるため、あとから取り出すことはできません。

お寺・納骨堂に納める

ペットに対応しているお寺や、ペット専用の納骨堂に納める方法です。屋内なので天候に左右されず、お参りしやすいのが特徴。定期的に法要をしてくれる施設も多くあります。

向いているのは、「お坊さんに供養してもらえると安心」「屋内で静かにお参りしたい」という方。費用の目安は、合祀で5千円〜3万円程度、個別で1万〜35万円程度。ペット専用の納骨堂は「1年ごとに1〜5万円」のような年間契約の形も多いようです。契約期間を決めて預ける施設なら、期間中はお骨をそのまま返してもらえることが多く、比較的あとから変えやすい選択肢です。期間が過ぎると合祀に移る施設もあるので、契約前に確認しておくと安心です。「永代供養」がついているかどうかも、見ておきたいポイントのひとつ。

飼い主と同じお墓に入る

近年、「人のお墓にペットも一緒に」という選択肢が広がっています。ペット可のお墓や納骨堂を選べば、自分が亡くなったあとも同じ場所で眠ることができます。

向いているのは、「最後まで家族として一緒にいたい」という方。費用は、すでにペット可のお墓を持っていれば納骨料程度ですが、お墓そのものを新しく建てる場合は100〜250万円程度と大きくなります。人のお墓は親族の意見が関わるため、家族間で事前に話しておくと安心です。一度納めるとあとから戻すのはむずかしいので、慎重に決めたい選択肢といえます。

散骨する(海・山・樹木葬)

お骨を粉状にして、海や山に還す方法です。海に還す海洋散骨や、木の根元に埋める樹木葬などがあります。

向いているのは、「自然に還してあげたい」「特定の場所にこだわらない」という方。費用の目安は、海洋散骨なら業者に委託する形で2〜9万円程度、船に乗って立ち会う形は15万円以上(貸切なら25万円以上)が多く、粉骨料が別にかかることもあります。ペット専用の樹木葬は1〜3万円程度。いずれも、その後の管理費はかかりません。ただし、散骨は元に戻せません。「散骨したあと、家にいなくなった気がして寂しかった」という声も実際にあるので、迷いがあるうちは急がないほうがいいかもしれません。

自宅の庭に埋葬する

自分が所有する土地なら、庭に埋めることは法律上禁止されていません。「土に還してあげたい」「庭の一角にそっと眠らせてあげたい」という方に選ばれています。費用はかかりませんが、集合住宅や借地では原則としてむずかしく、いくつか気をつけたい点もあります。浅いと野生動物に掘り返されたり、においが出たりすることがあるため、1メートル近く掘るのが目安といわれていて、想像以上に労力が必要です。火葬せずにご遺体のまま埋める場合は、土に還るまでに時間がかかるので、衛生面にも配慮したいところです。ずっとその土地にいられるか、そうした将来のことまで考えて少し慎重な判断が必要です。

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6つの選択肢を一覧で比べる

ここまでを表にまとめると、こんな形になります。

行き先費用の目安向いている人あとから変えられる?
自宅で手元供養骨壷代のみ(管理料なし)もう少しそばにいてほしい◎ いつでも納骨できる
ペット霊園・お墓合祀1〜2万円/個別10〜40万円+管理料お参りできる場所を作りたい個別△/合祀×
お寺・納骨堂合祀5千〜3万円/個別1〜35万円(年契約1〜5万円/年も)屋内で静かにお参りしたい○ 期間内なら戻せることが多い
飼い主と同じお墓納骨料〜、新設なら100万円超最後まで家族として一緒に× むずかしい
散骨・樹木葬委託散骨2〜9万円/立会い15万円〜/樹木葬1〜3万円自然に還してあげたい× 戻せない
庭に埋葬0円土に還してあげたい× 掘り返さない前提

どう選ぶ?迷ったときの3つの軸

選択肢が多いほど、決められなくなるもの。そんなときは、次の3つで考えると整理しやすくなります。

「手元に置いておきたいか、外に納めたいか」

まず、これが一番大きな分かれ目。「離れるのはまだ早い」と感じるなら、その気持ちのままでいいと思います。手元供養からはじめて、気持ちが変わったときに納骨する——その順番なら、あとで「もう少し家にいてもらえばよかった」と思うことは少ないはず。

「定期的にお参りに行けるか」

霊園やお墓は、行ける距離にあってこそ。個別の区画を持つ場合は、年間の管理料や通う手間が、5年後・10年後も続けられるかを一度想像してみるといいかもしれません。

「将来、誰が管理するか」

一人暮らしの方や、自分のあとを引き継ぐ人がいない場合は、永代供養がついた合祀型や納骨堂を選ぶと、先のことまで安心できます。逆に、家族が多く「みんなでお参りしたい」なら、個別区画や自宅供養のほうが合うこともあります。

納骨しても、全部を手放さなくていい

「お墓に納めてあげたい。でも、家からいなくなるのはさみしい」

そう感じる方は、とても多いようです。お墓や納骨堂か、自宅か。どちらか一方を選ばなければいけない、と思いがちですが、実はその間があります。分骨して、お骨の一部だけを小さなお骨壷に残す方法です。

たとえば、大部分は霊園に納めて、のど仏や小さなお骨のかけらだけを手のひらサイズのお骨壷に納めてリビングに置く。散骨を選ぶときも、全部を還す前に少しだけ手元に分けておく。そうすると、「お参りに行く場所」と「毎日話しかけられる場所」の両方ができます。小さなお骨壷は2寸(約200cc)ほどのものが多く、写真立てのそばにそっと置けるくらいの大きさ。棚の上にあっても、お骨壷だと気づかれないようなデザインのものも増えています。

分骨に「よくない」というイメージを持つ方もいますが、ペット供養ではごく自然に行われています。お骨の量が少ない小さな子の場合は無理に分けなくてもいいですし、逆に大きな子なら家族それぞれが少しずつ持つ、という形も。「ミニ骨壷とは?」も参考にしてみてください。

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決められないなら、まだ家にいてもらって大丈夫

ここまで読んで、「やっぱり決められない」と思った方へ。それで大丈夫です。決められないのは、それだけその子を大切に思っているから。答えが出るまで、家にいてもらえばいいのだと思います。

急いで決めて後悔するより、ゆっくり考えて納得する形を選ぶほうが、その子にとっても、あなたにとっても、きっといい。納骨や散骨を考えはじめたとき、その前に心の準備として読んでほしい記事があります。

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このあと何をすればいいのか、順番が分からなくなったときは、看取りから火葬・供養・手続きまでの流れを「ペットのお見送りガイド」に時系列でまとめています。必要なところだけ、開いてみてください。

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