ペットの永代供養とは、ペット霊園やお寺が、ご家族に代わって長く供養や管理を続けてくれる供養の形のことです。「この先ずっと、自分たちでお参りや管理を続けられるかな」と感じたときに、候補として出てくる言葉です。
「永代」と聞くと、ずっとその子だけの場所で眠らせてもらえる、と思うかもしれません。けれど、決まった年数のあと、ほかの子たちと一緒に納める(合祀〈ごうし〉する)形もあります。どんな形があり、費用はどれくらいか。申し込む前に確かめたいこととあわせて見ていきます。
ペットの永代供養はどんな意味の言葉?
永代供養(えいたいくよう)は、その子のお骨を納めたあと、霊園や寺院などが継続して供養を行うことを指す言葉です。施設によって、納骨堂や合同墓、供養塔などと組み合わせて案内されます。
「永代」は、いつまでもという意味の言葉です。ただ、その子だけの場所で過ごせる期間は、施設やプランによって違います。「永代」と名のつくプランでも、「50年」と期間を示すところがあります。
納骨堂や合同墓とはどう違う?
納骨堂や合同墓は、お骨を納める場所の名前です。一方で、永代供養は、その場所でどのように供養や管理が続けられるかを表す言葉です。
たとえば、納骨堂や合同墓に納めたあとの供養を、永代供養としてお願いする形があります。

ペットの永代供養の種類と費用の目安
同じ「永代供養」でも、お骨をどう納めるかは施設によって違います。大きく分けると、次の3つの形があります。

はじめから、ほかの子と一緒に納める(合祀)
合同墓や供養塔に、ほかの子たちのお骨と一緒に納める形です。調べた施設では3,000円〜22,000円ほどでした。年間の管理費がかからないと案内しているところもあります。
しばらく個別に置いてもらい、年数がたったら合祀
納骨堂などの個別の場所にしばらく置いてもらい、決まった年数がたったら合祀へ移す形です。年数は「13回忌まで(亡くなってから12年)」など、施設ごとに決まっています。たとえば10年分の管理費をまとめて納める形で、お骨壷の大きさにより35,000円〜55,000円ほど、という施設がありました。
管理費を払っているあいだは個別に置いてもらう
年ごとの管理費や更新料を納めているあいだは個別に置いてもらい、更新しなくなったら合祀へ移る形です。調べた施設では、年間の管理費は3,500円〜5,500円ほどでした。
金額は、ほかの施設で火葬したお骨かどうかや、お骨壷の大きさでも変わります。合同墓と個別のお墓の違いは、こちらで詳しく整理しています。

合祀したお骨は取り出せない——申し込む前に確かめたいこと
この記事でいちばん伝えたいのはここです。合祀したあとのお骨は、取り出すことができません。ほかの子たちのお骨と一緒になり、あとから分けられないためです。
そのうえで、申し込む前に施設の案内や規約で確かめておきたいのは、次のようなところです。
- 合祀されるのはいつか、そのとき知らせがあるか
- 年間の管理費があるか、払えなくなったらどうなるか
- 申し込み後に取りやめる場合、納めた費用は戻るか
- お骨壷の大きさに決まりがあるか
- お参りできる時間や、合同の供養祭があるか
施設によっては、納める場所がいっぱいになると予定の年数より早く、連絡なしで合祀することがある、と規約にあるところもあります。合祀の時期と知らせの有無は、申し込みの前に聞いておきたいところです。
永代供養は、手元供養を続けたあとからでも考えられる
すぐに納める方ばかりではありません。「もう少しだけ、家にいてほしい」。そう感じるなら、その子と家で過ごす時間を続ける形もあります。手元供養を続けることも、気持ちが整ってから永代供養を考えることもできます。
自宅でしばらく過ごしたお骨を、あとから受け付けている霊園もあります。最初から全部を決めなくても大丈夫です。
全部を納めるのはまださみしい、と感じるなら、少しだけ分骨して小さなお骨壷で手元に残し、残りを納める形もあります。
「供養」そのものの意味から知りたくなったらペット供養とは?へ。ほかの言葉の意味も確かめたくなったら、火葬・遺骨・納骨・法要の言葉を場面ごとに並べた「ペット供養の言葉と意味」の一覧へ。読み方から探せる五十音の索引もあります。
参考にしたページ・資料
永代供養の3つの形と費用の例 … 慈恵院(東京都府中市)・東京動物霊園(東京都北区)ほか各施設の料金案内(2026年10月時点)
合祀したお骨は取り出せない … 慈恵院・法蔵院(規約)ほか各施設の案内(2026年10月時点)



