多頭飼いで一匹が亡くなったとき、ほかの子に会わせるべき?

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一緒に暮らしてきた子を見送ることになったとき、「ほかの子にも会わせたほうがいいのかな」と迷うことがあります。ご遺体のそばに連れていけば、何かを感じ取るのだろうか。それとも、いつもと違う様子に戸惑わせてしまうのだろうか。火葬までの限られた時間の中で、答えのないことを決めるのは簡単ではありません。

結論からいうと、ほかのペットをご遺体に対面させることは選択肢のひとつですが、必ず会わせる必要はありません。 対面するとしても、いきなり近くまで連れていく必要はなく、少し離れた場所から様子を見る、その子が自分から近づきたそうなら距離を縮める、というように段階をつけて考えることができます。

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対面させることに、ひとつの正解はありません

実際の体験談では、「しばらくにおいを確かめてから静かに離れた」「少し遠くから見て、そのまま別の場所へ行った」「特にいつもと変わらない様子だった」など、さまざまな反応が語られています。

中には「何か分かったように見えた」と感じる方もいますが、動物が人と同じように死を理解しているかどうかは、はっきりとは分かっていません。そのため、「会わせれば理解できる」と言い切ることはできませんし、「会わせるか、会わせないか」という二択で考えなくても大丈夫です。大切なのは、対面させること自体を目的にしないことです。 その子が落ち着いていられるかを見ながら、無理のない範囲で考えてみてください。

会わせる場合は、少しずつ距離を縮めていく

対面させようと思ったときも、最初からご遺体のすぐ近くまで連れていく必要はありません。体験談を見ていくと、距離の縮め方には二つの場面があるようです。

まずは少し離れた場所から

小型犬や猫なら抱っこしたまま少し離れた位置から様子を見る。大型犬ならリードをつけた状態で、部屋の入口あたりから見守る。まずはそれくらいの距離から始めても十分です。そこで落ち着いているようなら、もう少し近づいてみる。体をこわばらせる、強く逃げようとするといった様子があれば、そのまま離れて構いません。

自分から近づくなら、その子のペースで

少し離れた場所から見ていて、その子自身がご遺体のほうへ近づこうとすることもあります。においを確かめてすぐ離れる子もいれば、少し長くそばにいる子もいます。人の側から近づけたり、そばに留まらせたりする必要はなく、近づく・離れるをその子に任せるくらいが自然です。「最後だから、ちゃんと会わせてあげたい」と無理に距離を縮めなくても大丈夫です。

安全面も、忘れずに確認しておく

対面を考えるときは、気持ちだけでなく安全面も確認しておきたいところです。亡くなった原因が感染症だった場合やその可能性がある場合、ほかの子を直接近づける前に動物病院へ確認してください。死因がはっきりせず感染の心配がある場合や、ご遺体の状態について気になることがある場合も同じです。

不安があるからといって、対面そのものを諦める必要はありません。直接近づけず、少し離れた場所から見せるなど、距離を取った形でできることもあります。

嫌がる様子があれば、そこで終わりにして大丈夫です

対面したときに、逃げようとする、強く威嚇する、落ち着かなくなるなど、戸惑ったような反応を見せることもあります。そんなときは「もう少しだけ」と続けず、そこで終えて大丈夫です。私たちが思い描くような、静かに寄り添う「お別れ」になるとは限りませんが、その子が取った距離も、ひとつの自然な反応です。

対面させないことを選んでも、間違いではありません。ほかの子がとても臆病で負担が大きそうな場合や、すでにご遺体を預けていて対面が難しい場合もあります。「会わせてあげられなかった」と考えるよりも、そのときの状況の中で、ほかの子が無理なく過ごせる方法を選んだと考えてよいと思います。

多頭飼いで一匹を見送ったとき、ほかのペットをご遺体に会わせることは、ひとつの選択肢です。ただし、会わせれば何かを理解できる、と言い切れるものではありません。人が考える「きちんとしたお別れ」の形に合わせることより、一緒に暮らしてきたその子が、自分のペースでいられること。その距離をそっと見守ることも、やさしい見送り方のひとつだと思います。

このあと何をすればいいのか、順番が分からなくなったときは、看取りから火葬・供養・手続きまでの流れを「ペットのお見送りガイド」に時系列でまとめています。必要なところだけ、開いてみてください。

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