犬の鳴き声で苦情が来た。どう謝る?管理会社・ご近所への返答例と対応の順番

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ポストに入っていた匿名の手紙。管理会社からの一本の電話。「え、うちの子のこと……?」と、頭が真っ白になることもあるでしょう。どう謝ればよいのか、すぐに静かにさせられるのかと、焦ってしまうかもしれません。

犬の鳴き声で苦情を受けたら、まず「状況を確認して対応します」と短く返し、伝えられた内容を残しておくのがおすすめです。匿名の手紙などで返す相手がわからない場合は、手紙を保管し、管理窓口があれば相談します。原因の確認と、今できる対応を進めながら、わかったことを報告していく流れです。

この記事では、対応の順番と、場面別に使える返答例をご紹介します。「何と言えばいいかわからない」ときは、自分に近い状況の例を参考にしてみてください。

目次

最初の返答は短く、その場ですべてを解決しようとしない

苦情を受けると、「育て方が悪かったのかな」「ご近所に迷惑をかけていたなんて」と、一気に自分を責めてしまうことがあります。でも、苦情を受けたことだけで、これまでの飼い方のすべてが否定されたわけではありません。

相手が困っていることを受け止めつつ、最初は話の内容を聞ければ十分です。原因や対策がわからなくても、連絡には短く返し、詳しい説明は確認してから伝えられます。うちの子を今すぐ静かにさせなければと焦らず、自分も落ち着いて話せるよう、一呼吸置いてみてください。

鳴いていた日時と、連絡された内容を整理する

最初に残しておきたいのは、「相手から伝えられたこと」と「自分で確認できたこと」です。二つを分けると、わからない部分を決めつけずに話せます。

  • 苦情を受けた日と方法:手紙、電話、訪問など
  • 指摘された時間帯:早朝、留守番中、夜など
  • 鳴いていた長さや頻度:何分くらい、どの日に、どの程度続くか
  • 自宅で思い当たる出来事:来客、配達、家族の外出など
  • 連絡をくれた窓口と担当者、返答を求められている内容

手紙は原本を保管し、電話や直接の会話は、話したあとに日時と内容をメモします。「毎日うるさい」とだけ書かれているなど、時間帯が不明な場合は、管理会社などを通じて具体的な日時を確認できると役立ちます。

留守中の様子がわからなければ、見守りカメラや自宅内の録音で、指摘された時間帯を確かめる方法もあります。一度静かだったからと、別の日も同じとは限りません。記録は相手の訴えを否定するためではなく、いつ、何をきっかけに鳴くのかを知る手がかりとして使えます。

相手が困っていることを受け止めることと、まだ確認できていない原因を決めることは別です。自分の家の音かどうかも含め、管理窓口などと確認を進めていけると安心です。

苦情の届き方別・そのまま参考にできる返答例

まずは、誰から連絡があったかに合わせて例を選びます。謝罪は心当たりがある場合の言葉として、確認中なら確認中と伝える、という考え方で大丈夫です。例文の日時や対策は、実際にできる内容へ置き換えて使えます。

匿名の手紙が届いたとき:管理会社への相談例

差出人がわからなければ、無理に相手を探さず、管理会社や大家さんへ手紙を共有する方法があります。手紙の内容によって、相談したいことを少し変えられます。

初めて相談するとき

「犬の鳴き声について、匿名の手紙が届きました。内容を確認して対応したいので、手紙をお見せして相談できますか。今後のやり取りも、間に入っていただけると助かります。」

鳴いていた日時が書かれていないとき

「手紙には鳴き声が気になると書かれていましたが、日時がわかりません。こちらでも様子を確認したいので、もし管理会社にもご相談が届いていれば、気になる時間帯や続いていた時間を確認していただけますか。」

相手の名前を聞き出すより、対応に必要な情報をそろえることを優先します。共用部の貼り紙で返事をするより、管理窓口と伝え方を相談するほうが穏やかに進みやすいようです。戸建てなどで窓口がなく、差出人もわからない場合は、返事の相手を探さず自宅での確認と対応を進められます。

管理会社・大家さんから連絡が来たときの返答例

連絡をくれた担当者に、今わかっていることを伝えます。状況に合わせて、お詫び、確認、実施中の対応を短くまとめるのがひとつの目安です。

鳴いていたことに心当たりがあるとき

「鳴き声でご迷惑をおかけして、申し訳ありません。その時間帯に吠えていたことは把握しています。鳴くきっかけを確認しながら対応し、○日までに取り組んだ内容をご連絡します。」

留守中のことで、まだ状況がわからないとき

「ご連絡ありがとうございます。留守中の様子はまだ把握できていないため、こちらでも確認します。鳴いていた日時と、どのくらい続いていたかを教えていただけますか。」

すでに対策を始めているとき

「鳴き声が続いているとのこと、申し訳ありません。現在は留守中の様子を記録し、獣医師にも相談しています。今回気になった日時も教えていただければ、記録と照らし合わせて対応を見直します。」

「相談しています」「記録しています」は、実際に始めている場合に使う言葉です。まだなら「これから相談する予定です」「様子を確認します」に置き換えられます。その後の報告も同じ窓口を通せるか、あわせて聞いておくとやり取りを整理しやすくなります。

近隣の方から直接言われたときの返答例

玄関先などで急に言われると、うまく言葉が出てこないこともあります。まずは相手の話を聞き、詳しい説明はあとに回しても大丈夫です。

心当たりがあり、その場でお詫びするとき

「鳴き声でご迷惑をおかけして、すみません。こちらでも気になっていたので、対応を見直します。特に気になる時間帯があれば、教えていただけますか。」

心当たりがなく、まず確かめたいとき

「お知らせいただきありがとうございます。こちらではまだ状況がわかっていないので、確認したいと思います。いつ頃、どのくらい鳴いていたか教えていただけますか。」

その場では落ち着いて話せず、いったん区切りたいとき

「お話は受け止めました。今すぐ詳しくお答えするのが難しいので、状況を確認して改めてお伝えさせてください。」

管理会社がある場合は、「今後は管理会社にも相談して、そちらを通じてご連絡します」と添える方法もあります。改めて伝えるときも、相手の都合や希望を確かめ、何度も訪ねるのは控えたほうがよさそうです。

保健所や警察などから連絡が来たときの返答例

まず担当部署と名前、相談されている内容を聞き、メモに残します。相手からの質問に沿って、把握していることと未確認のことを分けて伝えると整理しやすくなります。

初めての連絡で、内容を確認するとき

「ご連絡の内容を確認させてください。鳴いていた日時と、こちらで確認すべき点を教えていただけますか。確認後のご連絡先と、返答が必要な期限も伺えますか。」

すでに状況を確認し、対応を始めているとき

「留守中に吠えていたことを確認し、現在は鳴く時間やきっかけを記録しています。獣医師への相談も予約しました。ほかに確認しておくことがあれば教えてください。」

保健所から連絡が来ると、ドキッとしますよね。でも、いきなり罰を受けるわけではありません。法律でも、こうした困りごとには、アドバイスで改善をうながすしくみが用意されています。

窓口の役割や対応は、自治体・状況によって異なります。相手が何を求めているのかを聞き、わからない点はその場で尋ねておけると安心です。

なお、危害を加えるといった脅しがある場合は、鳴き声への対応とは別に安全を優先します。手紙ややり取りを残し、緊急ではない相談は警察相談専用電話「#9110」などへ、今まさに危険がある場合は110番へ連絡します。

政府広報オンライン「警察に対する相談は警察相談専用電話「#9110」番へ」

対策後の報告例:改善したときも、確認中のときも

原因の確認と、今できる対応は並行して進められます。鳴いた時間やきっかけ、試した対応を記録しておくと、変化を振り返る手がかりになります。急に鳴き方が変わったり、食欲や元気にも変化があったりする場合は、鳴き声の相談とあわせて、体調面もかかりつけの獣医師に見てもらえると安心です。

吠えてから止めるより、吠えるきっかけを先に減らしておく。静かにしていられたら、たくさん褒めてあげる。この2つを大切にしてみてください。

すぐに静かになると約束できなくても、次に状況を報告する日は決められます。相手や管理窓口と連絡の時期を相談し、その日までに確認できたことを伝える、という形にすると進めやすくなります。以下は管理会社への報告を想定した例ですが、直接伝える場合も内容を短くして使えます。

自宅で確認する限り、鳴く時間が減ってきたとき

「ご相談していた鳴き声について、その後のご報告です。留守中の記録では、以前より吠える時間が短くなっています。引き続き対応を続けますので、ご近所での聞こえ方に変化があったか、可能であれば確認していただけますか。」

報告する日になっても、原因がまだわからないとき

「お約束していた経過のご報告です。留守中の様子を確認していますが、まだ鳴くきっかけを特定できていません。引き続き確認し、○日までに改めてご連絡します。追加で気になった日時がわかれば、教えていただけると助かります。」

対策を続けているものの、再び苦情が届いたとき

「引き続き鳴き声でお困りとのこと、申し訳ありません。現在の対応だけでは十分でないようなので、専門家にも相談し、進め方を見直したいと考えています。今回気になった日時を教えていただけますか。対応を整理して、○日までにご連絡します。」

自宅では静かになったように感じても、ご近所での聞こえ方は異なります。経過を伝えながら、次に何を確認・変更するかまで相談できると、同じ返答の繰り返しを避けられます。

具体的な工夫は、次の記事でご紹介しています。

苦情が来る前に見直せる玄関の工夫
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隣に響いていないか気になる方へ
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もうひとつ、報告のときに助けになることがあるのが「目に見える対策」です。たとえば、チャイムのたびに吠える子なら、来訪者にチャイムを控えてもらう玄関サインを付けておく。「玄関にサインを付けて、来客時の刺激を減らす工夫を始めました」と一つ具体的に書き添えられると、「対応しています」だけよりも相手に伝わりやすいことがあります。

サインは鳴くきっかけを減らす外側の工夫のひとつで、これだけで解決するものではありませんが、取り組みの見えやすさという意味でも役立つかもしれません。玄関まわりの工夫やサインの選び方は、この記事の最後に案内するまとめ記事に整理しています。

ひとりで抱え込まず、確認と連絡を一つずつ

鳴き声の苦情を受けたあとは、まず短く返答して内容を残し、状況の確認とできる対応を進め、経過を伝える。この流れを目安にすると、次に何をするかが見えやすくなります。

すぐに答えが出ない場合も、ご近所とのやり取りは管理窓口へ、うちの子の様子や対応方法は獣医師や犬の行動に詳しい専門家へ、と相談先を分けて考えられます。

ご近所への配慮と、うちの子が落ち着いて暮らせること。その両方を大切にしながら、まずは届いた連絡の内容を整理するところから始めてみてください。

玄関まわりの困りごと、他にも
ペットのいる家の玄関まわり、困りごと別まとめ|玄関サイン・チャイム・来客・配達・脱走…記事ガイド チャイムで吠える、来客で大騒ぎ、ドアの隙間から脱走未遂。毎日のことだと、じわじわ疲れますよね。困りごと別の入口です。
参考にしたページ・資料

保健所などが助言・指導するしくみ … 動物愛護管理法 第25条(e-Gov法令検索)

ペットのための玄関マグネットサイン

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