ペットが年末年始に亡くなったとき、「お正月でも火葬はしてもらえるのかな」「役所も動物病院も休みだし、どこに連絡すればいいんだろう」と手が止まることがあります。
先にお伝えすると、年末年始でも、ペットの火葬をお願いできるところはあります。市区町村の引き取りは、年末から1月3〜4日ごろまで休みになるところがありますが、民間のペット火葬業者やペット霊園には、この時期も受け付けているところがあります。
まずはその子の体を冷やして安置し、それから電話で年末年始の受付日を確かめる。この順番で動けば、慌てずにすみます。
まずは冷やして安置する——年末年始でも、最初にすることは同じ
亡くなった日がお正月でも、最初にすることはふだんと変わりません。体をやさしく整えて寝かせ、保冷剤や氷で冷やします。冷やす場所や保冷剤の当て方は、こちらの記事にまとめています。

そのうえで、年末年始ならではの気をつけどころがあります。
暖房をつけていない部屋に寝かせる
冬でも、暖房の効いた部屋は思った以上に暖かくなります。年末年始は、家族が集まって暖房をつけたままの部屋が増える時期。その子を寝かせるのは、できるだけ暖房を入れていない部屋に。こたつやホットカーペットのそば、日の当たる窓際も避けておきます。
保冷剤は、溶けてきたら入れ替えます。お店が早く閉まる日もあるので、冷凍庫で替えの保冷剤や氷を多めに冷やしておくと、足りなくなって困らずにすみます。
休み明けまで日数があくときは
では、休み明けまで待てるのでしょうか。冬でも、自宅で安置できる日数には限りがあります。部屋の温度や体の大きさ、冷やし方で変わります。
たとえば12月30日に亡くなって、火葬できるのが1月4日以降になるとしたら、冬でも待つ日数としては長め。その場合は、民間の火葬業者に年内や三が日の空きを聞いてみる方法もあります。日にちが決まれば、それまでをどう過ごすかも考えやすくなります。
一方で、「お正月のあいだくらいは、家で一緒に過ごしたい」と思うこともあります。その気持ちも自然なこと。どのくらい待てるかは、こちらで季節ごとに整理しています。

自治体の引き取りは、年末年始に休むところがある
市区町村の中には、飼っていたペットのご遺体を引き取っているところがあります。窓口は区役所・市役所の環境関係の部署であることがあります。こうした窓口は、年末年始にお休みになるところがあります。
たとえば東京都北区は12月31日〜1月3日、横浜市は12月31日〜1月4日が受付のお休みです。これは執筆時点(2026年9月)の案内で、期間は自治体ごとに違い、変わることもあります。住んでいる市区町村のホームページで「ペット 引き取り」と調べると、窓口と休みの日が出てきます。
もうひとつ知っておきたいのは、自治体の引き取りでは、お骨が返ってこないことがあること。北区の案内では、引き取ったペットのお骨は飼い主に返さず、動物霊園にほかの子と一緒に納める(合葬)とされています。
お骨を手元に迎えたい、そばに置いてあげたいと考えているなら、お骨が返る個別火葬を受けてくれるところを探します。民間の火葬業者やペット霊園のほか、市区町村の斎場で個別火葬を受け付けているところもあります。
民間の火葬業者・ペット霊園は、年末年始の受付を電話で確かめる
民間のペット火葬業者や、火葬の設備を持つペット霊園には、年末年始も受け付けているところがあります。ただ、休む日や受付時間は業者ごとに違い、ホームページのいつもの営業日とは別の日程になっていることもあります。ここは、電話で直接聞くのがいちばんだと思っています。
電話では、次の4つを聞いておくと話が早く進みます。
- 年末年始のうち、何日なら火葬できるか
- 個別火葬(お骨を返してもらえる形)を選べるか、立ち会えるか
- 家まで迎えに来てもらえるか(車がない、動けないとき)
- 料金はいくらか(年末年始も同じか)
1軒目で日程が合わなければ、2〜3か所に聞いて、合うところを選ぶ方もいます。初めて業者を探すなら、どこを見て選ぶかも目を通しておくと安心です。
考えたくはなくても、もしかしたら……と思ってしまう高齢の子や、闘病中の子と年末を迎えるなら、近くの火葬業者の連絡先と年末年始の営業日を調べておくと、年末を少し落ち着いて迎えられます。
役所や動物病院のことは、休み明けで間に合う
火葬と違って、手続きのほうは急がなくてかまいません。
- 犬の死亡届:市区町村に、亡くなってから30日以内に届け出ます。年末年始の休みが明けてからで間に合います(猫は市区町村への届け出は要りません。マイクロチップを登録した犬は、次の届け出だけで済む市区町村もあります)
- マイクロチップの届け出:登録している犬・猫は、環境省の登録サイトか郵送で届け出ます。法律では「遅滞なく」とされていて、日数の決まりはありません。休みが明けて、落ち着いたころに
- かかりつけの動物病院:お世話になった先生に知らせたいときも、休み明けの落ち着いた日で
ほかにどんな手続きがあるかは、亡くなった直後から火葬までのチェックリストにまとめています。
まとめ:年末年始は「冷やす→電話で確かめる」の順で
年末年始にペットが亡くなっても、最初にすることはふだんと同じ。暖房のない部屋で体を冷やし、それから民間の火葬業者やペット霊園に、年末年始の受付日を電話で確かめます。
自治体の引き取りは休みのところがあり、お骨が返らない形のことも。お骨を手元に迎えたいなら、個別火葬を受けてくれるところへ。役所の届け出は、休み明けで間に合います。住んでいる地域の引き取りや届け出の決まりは、休み明けに市区町村の窓口で確かめられます。
年末年始は、ふだんより家で過ごす時間が長くなる時期でもあります。家族がそばにいられる日まで、あの子が待っていてくれたのかな、と思うこともあります。
火葬の日を待つあいだ、その子を撫でて、名前を呼ぶ。そんなふうに過ごす時間にもできます。
火葬の日が決まったら、当日の流れと持ち物はこちらに。

参考にしたページ・資料
自治体の引き取りと年末年始の休み・お骨 … 東京都北区「犬・猫、その他小動物の死体処理」・横浜市「動物の死体」
犬の死亡届(30日以内) … 狂犬病予防法 第4条
マイクロチップの届け出・届け出が1回で済む特例 … 動物愛護管理法 第39条の8・相模原市「狂犬病予防法の特例制度」




