ペットを亡くしてから、眠れない夜が続いていませんか。食欲がなくて、何もする気になれない。そう感じているとしても、それはおかしいことではありません。大切な家族を亡くしたあとに、心と体が揺れるのは自然なことです。
眠れないのはなぜか
ペットがいた場所に目が向いてしまう。夜になると思い出して涙が止まらない。「あのときこうしていれば」という後悔が頭をぐるぐると回る。
眠れない理由は人それぞれですが、こうした経験をする方はとても多いといわれています。悲しみが深いほど、夜が長く感じられることがあります。
眠れないときは、眠ろうとしなくていい
「眠らなければ」と思えば思うほど、体が緊張して逆効果になることがあります。
まずは布団の中に横になり、体を休めることだけを目標にしてみてください。その子のことを思い出して涙が出てもいい。ただ横になっているだけでも、体は少し休まります。
深夜に目が覚めてしまったときも、無理に眠り直そうとせず、静かにその子との記憶を思い返してみるのも、ひとつの時間の過ごし方かもしれません。
食欲がないときは、少しだけでいい
悲しみの中で食事がのどを通らない気持ちはよくわかります。無理に量を食べる必要はありませんが、水分だけはしっかりとるようにしてください。
少しでも食べられそうなときは、消化のよいもの(お粥・スープ・バナナなど)から口にしてみてください。自分の体を動かすためにも、少しのエネルギーは必要です。
悲しんでいていい。立ち直ろうと焦らなくていい
「早く元気にならないといけない」「いつまでも泣いていてはいけない」——そう自分を追い立てていませんか。
悲しみには時間が必要で、その時間の長さに正解はありません。泣きたいときに泣くことは、心にとって大切なことだといわれています。悲しんでいる時間は、その子への愛情の続きです。
「もう少しだけ悲しませてほしい」という気持ちがあっていい。そのままでいてください。
誰かに話してみる
一人で抱えていると、気持ちが重くなることがあります。信頼できる人に、その子のことを話してみると、少し楽になることがあります。
つらい記憶だけでなく、一緒に過ごした楽しかった時間を語ることも、心の整理につながっていくといわれています。
近くに話せる人がいない場合は、SNSのペットロスコミュニティや、ペットロス専門の相談窓口を利用する方法もあります。
症状が長く続くときは
多くの場合、ペットロスの悲しみは少しずつ変化していきます。ただ、不眠・食欲不振・気力の低下などが2か月以上続く場合は、一度かかりつけ医や心療内科に相談することも考えてみてください。
「ペットのことで相談するのが恥ずかしい」と感じる方もいますが、医師はしっかり受け止めてくれます。専門家を頼ることは、弱さではなく自分を大切にすることです。
今すぐ何かしなくていい。今日のところは、自分の体を休めることだけを考えてください。その子のことを思いながら、今日も一日、ゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか?




