焼香(しょうこう)とは、粉末や顆粒状の香(こう)を炭火の上にくべ、煙と香りを立てる供養の作法です。線香とは使うものと作法が異なります。仏教の葬儀や法要のほか、ペットのお別れセレモニーで取り入れる場合もあります。
線香との違い
線香はあらかじめ固形に成形された香で、直接火をつけて使います。焼香は、沈香や白檀などを粉末にした「抹香(まっこう)」を、専用の香炉に入れた炭に少量ずつくべる形です。
葬儀・セレモニーの場では、祭壇の前に用意された抹香を指でつまみ、炭の上にそっとくべて、手を合わせます。
ペットのお別れセレモニーでの焼香
ペット火葬の前後に行われるお別れセレモニーで、焼香を取り入れている業者もあります。くべる回数は宗派によって違い、浄土真宗本願寺派では1回です。
やり方がわからなくても、その場でスタッフに聞けます。気負わずに、あの子を想いながら手を合わせるだけで十分です。
自宅供養で焼香を取り入れる場合
自宅での法要や命日に焼香を取り入れる方もいます。専用の香炉と炭、抹香があれば自宅でも行えます。日常は線香、命日や一周忌には焼香と使い分ける方もいます。

香炭(焼香用の炭)は、仏具店やお香の通販で
火種にする炭は「香炭(こうたん)」「焼香炭」と呼ばれ、仏具店や、お線香・お香のメーカーの通販で数百円から買えます。100均でそろう物は「ペットの骨壷・仏壇はニトリ・100均で買える?」にまとめています。
家にほかの子がいるなら、焼香は別の部屋で
焼香は、火をつけた炭に抹香をくべて煙を立てます。炭は一度火がつくと、40分〜1時間ほど燃え続けます。火と煙のことなので、ここは言い切ります。家にいる子のために、次のことは守ってあげてください。
- 鳥や、ハムスター・うさぎなど小さな動物がいる部屋では焚かない
- 犬や猫がいるときは、別の部屋で窓を開けて焚き、終わるまでその部屋に入れない
- 炭が燃え尽きて香炉が冷めるまで、そばを離れない(倒されると、やけどや火事のもとに)
- 抹香や燃えかすは、口の届かない所へ。片づけは冷めてから
- 焚いたあと、せきやくしゃみ、苦しそうな息づかいが見られたら、やめて動物病院へ
犬・猫・鳥・小さな動物ごとの目安は、お線香の煙の記事にまとめています。持病のある子や心配な子は、かかりつけの先生にも相談してみてください。

ほかの言葉の意味も確かめたくなったら、火葬・遺骨・納骨・法要の言葉を場面ごとに並べた「ペット供養の言葉と意味」の一覧へ。読み方から探せる五十音の索引もあります。
参考にしたページ・資料
焼香の回数(浄土真宗本願寺派) … 浄土真宗本願寺派「よくある質問」
香炭の燃える時間 … お香の専門店の商品案内



