ペットのおりんとは、祭壇や仏壇の前で鳴らす、小さな音の出る仏具のことです。必ずそろえる道具ではありませんが、「チーン」という音を、手を合わせる時間の区切りにできます。
ペットのおりんはどんなもの?
おりんは、金属でできた小さなお椀のような形をした仏具で、棒でふちをやさしく鳴らして使います。むずかしく考えず、手を合わせる時間に、気持ちを整えるための音の道具と受け取るとわかりやすいです。
ペット供養では、仏壇というほど大きな場所がなくても、骨壷や写真、お花を置いた祭壇のそばにおりんを置く方もいます。音を合図に、手を合わせる時間へ気持ちを切り替えることもできます。
金でできているの?——多くは真鍮です
金色に見えますが、多くは真鍮(しんちゅう)という、銅に亜鉛を混ぜた金属でできています。銅に錫(すず)を混ぜた佐波理(さはり)のおりんもあり、金(18金)でできたものもあります。
おりんの値段は、仏具店なら5,000円ほどから
仏具店の通販では、ペット用の小さなおりんで5,000円ほど、仏壇用の真鍮のおりんで7,000円〜1万円ほど。佐波理のものや、台と敷物まで付いたセットは2万〜3万円台になります(2026年10月時点、仏具店の通販の例)。
おりんにはどんな意味がある?
おりんは、もともと読経の始まりや区切り、終わりの合図として使われてきた仏具です。お経のリズムを整えたり、場の空気を整えたりする役割があるとされています。
そのため、ただ音を鳴らすだけの道具ではなく、祈る側の気持ちを静かに整える意味も持っているようです。ペット供養でも、「その子に声をかける前に音を鳴らすと、少し気持ちが落ち着く」と感じる方には、自然になじみやすい仏具だと思います。
ペット供養では必ず必要?
おりんは、必ず置かなければならないものではありません。実際に、日々のお参りでは鳴らさずに手を合わせても作法に反するわけではない、という案内もあります。
そのため、「音があると気持ちが落ち着く」「祭壇を少し整えたい」と感じる方には合いやすい一方で、なくても十分に供養はできます。大切なのは、その子を思って手を合わせやすいかどうかです。
置く場所が小さいときは、手のひらにのる小さなおりんや、ベルのように振って鳴らすものもあります。
鳴らすのは、手を合わせる前
もともとはお経を読むときの決まったところで鳴らすものですが、いまは、お線香をあげて手を合わせる前に「これからお参りします」の合図として鳴らすことが多いようです。浄土宗や浄土真宗では、お経を読まずにお参りするだけのときは鳴らさない、とされています。
家庭でのペット供養に、決まった鳴らし方はありません。自分の家でやるなら、手を合わせる前にそっと一度。
おりんという言葉を知っておくと役立つこと
おりんは、その子を思う時間に、そっと区切りをつけてくれる仏具です。祭壇まわりを少し整えたくなってきたら、祭壇とは何かもあわせて見ると、全体のイメージがしやすくなります。

ほかの言葉の意味も確かめたくなったら、火葬・遺骨・納骨・法要の言葉を場面ごとに並べた「ペット供養の言葉と意味」の一覧へ。読み方から探せる五十音の索引もあります。
参考にしたページ・資料
おりんの素材・鳴らすとき・浄土宗と浄土真宗での扱い … 仏壇・仏具店の公式サイトの案内




