ペットの骨壷の地震対策は?倒れにくく・落ちにくい置き方と、揺れたあとに見ること

ペット供養でよくある質問・お悩みまとめ

地震のニュースを見たあと、棚の上にいるあの子が目に入る。「もし落ちたら」と、急に気になることがあります。

うちの子、このままで大丈夫かな。

お骨壷の地震対策は、まず低い段の奥へ。棚を留め、底と蓋にもひと手間かければ、落ちにくくなります。 お骨壷だけの決まった地震対策はないので、家具や棚の物の転倒・落下を防ぐ考え方を、お骨壷に当てはめていきます。

揺れたあとで、いま倒れたお骨壷を前にしている方は、後半の「揺れたあとに見ること」へ。

目次

結論:まず見直したい4つのこと

  • お骨壷は、棚の低い段の奥に置く。
  • 棚や仏壇そのものも、倒れないように留める。
  • お骨壷の底に耐震マット、扉の無い棚なら落下を抑える器具を。
  • 蓋のずれが心配なら、テープなどで軽く留める。

お骨壷を置く場所は、低く、奥に

棚に物を収めるときは、重い物を下に置き、重心を低くすると倒れにくくなります。陶器のお骨壷は、大きいものほど重さがあります。

大切だからこそ高い所に置きたい気持ちもあると思います。ただ、揺れのことを考えるなら、一段でも低い段へ。床に直接置くのではなく、棚の下のほうの段に、という意味です。低い段なら、万一落ちたときも、床までの高さが小さくて済みます。

棚の端にあるなら、少し奥へ。壁に寄せて奥に置くと、落ちにくくなります。

置く場所を見直すときは、周りにも目を向けます。次のような場所は、避けておきたいところです。

  • 寝る場所や座る場所のそばにある、背の高い棚
  • 重い物や落ちやすい物がある窓際
  • 倒れた家具が通り道をふさぐおそれのある、出入口や廊下のそば

お骨壷も、落ちたときに人に当たらない、通り道をふさがない場所に。ほかに犬や猫と暮らしているなら、その子の届く高さかどうかも見ておきます。扉付きの棚の中なら、低い段でも手が届きにくくなります。毎日目に入るところにいてほしいなら、お骨壷は低い段に置き、写真を見やすい高さに飾る形もあります。

置いている棚・仏壇ごと倒れないように

お骨壷の位置を変えたら、次は棚を見ます。近年の地震でけがをした人の3〜5割は、家具の転倒・落下・移動が原因とされています。

棚の固定のしかたは、壁に穴を開けられるかどうかで分かれます。

  • 壁にネジで留められるなら:L型金具などで壁に留める方法が、いちばん効果の高い方法です。
  • 穴を開けられない賃貸などなら:家具の両端の奥に立てるつっぱり棒と、家具の前の下に挟む器具か粘着マットを組み合わせます(つっぱり棒は、天井近くまである背の高い家具向けです)。L型金具と同じくらいの効果が期待できる、とされている組み合わせです。

ただ、マットやストッパーだけでは、家具の転倒防止としては効果が小さいとされています。免震の建物でも、家具が倒れたり動いたりすることはあります。

小さなペット用仏壇なら、留めるのは仏壇をのせている棚やチェストのほう。仏壇そのものは、お骨壷と同じく底のマットで考えます。

これから棚を選ぶなら、背の低いものも候補に。器具の付け方は、東京消防庁の家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブックに図つきで載っています。

お骨壷そのものを、滑らせない・落とさない

底に耐震マット(粘着マット)を

家具ではマットだけでは足りませんが、小さなお骨壷には、マットが向いています。粘着マット(ゲル状で底に貼りつく耐震マット)は、比較的小さな物に効果がある器具として紹介されています。重さや底の形に合う製品を選び、有効期限も確かめておきます。

ただ、マットを敷けば倒れない、とは言えません。お手入れで持ち上げることがあるなら、外し方も製品の説明で確かめておくと安心です。

扉の無い棚なら、落下防止のバーやテープ

扉の無い棚には、収めた物が外へ落ちるのを抑えるバーやテープ、シートがあります。器具によっては落下を「抑える」ためのもので、止めきれるとは限りません。奥に置く、底にマットを使う、といった工夫と合わせて考えます。

扉付きの棚・仏壇なら、扉が開かないように

観音開きの扉は、揺れで開いて中の物が出るおそれがあります。扉を留める器具には、粘着式やチェーン、掛け金、揺れを感知して留まるものなどがあります。お骨壷を扉の中に置いているなら、扉の開き止めも確認したいところです。

蓋がずれないように、ひと手間

火葬場でいただく白いお骨壷の蓋は、上からかぶせて載せるつくりです。蓋がずれるのが心配なら、マスキングテープのようなテープで、蓋のまわりを軽く留める方法もあります。跡が残りにくいテープなら、お手入れで開けるときもはがしやすいので便利です。

いつか選び直すときには、パッキン付きの蓋も候補になります。蓋が不意に開きにくいつくりで、万一のときも安心しやすいはずです。

毛色で選べるペット用骨壷「しっぽの骨壷」と、ふたの上にのせたお骨のお守り

しっぽの骨壷

揺れたあとに見ること

すぐに駆け寄りたくても、まずは足元と自分の安全から。落ち着いて、次の順に見ていきます。

  1. 足元を確かめる。 陶器やガラスの破片が散っているかもしれません。暗ければ懐中電灯などで明かりを確保し、厚手の手袋や底の厚い履物があれば使います。
  2. お骨壷が落ちていたら、割れ・欠け・お骨のこぼれを確かめる。 見つけたときの扱いは、この手順の下の記事にまとめています。
  3. 落ちていなくても、ヒビと蓋を見る。 蓋のずれや閉まり具合、底のマットのはがれも確かめます。
  4. しばらくは低い場所に置く。 大きな地震のあと1週間ほどは、同じくらいの地震に気をつけたい時期です。特に最初の2〜3日ほどは、大きな地震が起きることが多いとされています。元の場所が高い棚なら、すぐには戻さず、低くて安定した場所に仮に置く方法もあります。今いる子や人の通り道からは外しておきます。
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置き方の見直しは、落ち着いてからで間に合います。

避難するとき、お骨壷はどうする?

ここは言い切ります。避難するときは、自分と家族、そして一緒に暮らす動物の命が先です。揺れが収まって家に入れるようになってから、迎えに行けば間に合います。

持ち出すか、誰が持つか。ふだんのうちに家族と話しておくと、迷うことを少し減らせます。持ち出すときは、布やタオルでくるむだけでも違います。持ち出せるかどうかは、そのときの揺れや家の様子しだいです。

まとめ:低く、奥に。揺れたら、まず自分の安全を

お骨壷は低い段の奥に置き、棚ごとの転倒、底の滑り、蓋のずれにも目を向けます。揺れたあとは、自分の安全を確かめてからヒビと蓋を見て、しばらくは低い場所に。高い所に置きたい気持ちと、落ちにくさと。どちらも大事にできる置き場所が、きっと見つかるはずです。

ほかに一緒に暮らしている犬や猫がいるなら、その子の地震の備えは犬・猫が地震を怖がる・様子がおかしいときにまとめています。

地震のほかに、置き場所で迷ったら
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お骨壷の置き方や扱いについて、ほかの質問は火葬から骨壷まで、ペット供養のよくある質問まとめにまとめています。

参考にしたページ・資料

家具の転倒によるけが・棚や仏壇の固定 … 東京消防庁「家具転対策」「よくあるご質問」
お骨壷の置き場所・扉の留め方 … 東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」
大きな揺れのあとの地震活動 … 気象庁「大地震後の地震活動の見通しに関する情報」

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