ペットの遺毛(いもう)とは、亡くなったペットの毛を、形見や思い出として大切に残しておくこと、またはその毛そのものを指す言葉です。遺骨とは違って火葬のあとに残るものではなく、その子が生きていた証として残しておくものです。
ペットの遺毛はどんな意味の言葉?
遺毛は少しかしこまった言い方ですが、「毛を形見として残しておくこと」と考えると、自然に受け止めやすいと思います。
ペット供養では、遺骨だけでなく、遺毛を残したいと考える方もいます。毛色や手ざわりは、その子らしさを思い出しやすい部分でもあるので、「お骨とはまた少し違う形で残したい」と感じることがあるようです。
遺骨とはどう違う?
遺骨は、ペット火葬のあとに残るお骨のことです。一方で、遺毛は、その子の毛を残しておくことを指します。
遺毛は、遺骨とは別のかたちで、その子を身近に感じられる形見のひとつです。骨壷や手元供養とあわせて、毛も少し残しておく、という残し方もあります。
とくに毛は、色ややわらかさ、その子らしい手ざわりを思い出しやすいところがあり、「あの子をそのまま感じられる気がする」と思う方もいるようです。しっぽまわりの毛や胸元の毛、やわらかかった部分の毛を少しだけ取っておいたり、ヒゲを大切にしまっておく方もいます。
なお、火葬のあとに残るのは基本的にお骨だけなので、毛やヒゲを残したい場合は、火葬の前に取り分けておく必要があります。
遺骨は供養の中心として残し、遺毛やヒゲは、その子らしさをそっと感じるための形見として持っておく。そんなふうに、それぞれ別の意味で大切にされることもあります。
遺毛はどんな形で残せる?

遺毛は、小さなケースや瓶に入れて保管したり、チャームやカプセルのようなメモリアルグッズに納めたりすることがあります。実際に、ペット供養の案内では、遺骨だけでなく遺毛を入れられるカプセルやチャームが紹介されることもあります。
亡くなった子の毛を納める「お守り」の形をした入れ物もあります。小さな袋や、お守りとして持ち歩けるカプセル・ペンダントに、少しの毛を入れておくものです。神社で受ける健康祈願のお守りとは別もので、出かけるときもその子と一緒にいるための入れ物。ペット仏具を扱うお店や通販で、「遺毛入れ」「お守りカプセル」といった名前で並んでいます。
すぐに何かの形にしなくても、まずは紙や小袋に包んで大切に保管しておく、という方もいます。あとからゆっくりケースやメモリアルグッズを考える流れでも大丈夫です。
遺毛という言葉を知っておくと役立つこと
この言葉を知っておくと、メモリアルグッズや供養の案内を見たときに、「遺骨だけでなく、毛を残すという考え方もあるんだな」と理解しやすくなります。
また、何を残すかはご家族それぞれです。骨壷を大切に選んで自宅供養を続ける方もいれば、そのうえで遺毛も少し残しておく方もいます。どちらかひとつに決めるというより、今の気持ちに合う形を選んでいけばよいものです。
遺毛は、その子の存在をやわらかく思い出せる形見のひとつとして知っておくと、ペット供養の選択肢が少し広がって見えやすくなります。

ほかの言葉の意味も確かめたくなったら、火葬・遺骨・納骨・法要の言葉を場面ごとに並べた「ペット供養の言葉と意味」の一覧へ。読み方から探せる五十音の索引もあります。




