ペットレスキュー|もしものときのためのペット防災サイン

ペットレスキューサインとは?

ペットレスキューサインは、災害時や緊急時に「家にペットがいること」を伝えるためのサインです。主に玄関ドアやその周辺に掲示して使います。
ペットレスキューステッカーペット防災サイン、ペット救助サインと呼ばれることもあります。

役割は、家にペットがいることをきちんと伝えることです。
外から見ただけでは、その家に犬や猫、小動物など大切な家族がいることはわかりません。
災害時や緊急時には、その情報が伝わらないことで、気づかれなかったり、対応が遅れたりするおそれがあります。

だからこそ、玄関やドアに「ここにはペットがいます」と伝える表示を備えておくことが大切です。
ペットレスキューサインは、大切な家族の命を守るための備えのひとつです。

もしも自分が、一緒に居られなかったら

地震や火事、台風、水害などの災害が留守中に起きたとき、あるいは飼い主自身や家族も被災してしまったとき、家にペットがいることを外部へ伝えられない可能性があります。

さらに、想定外の緊急事態では、必要な情報そのものが見落とされることもあります。

ペットレスキューサインは、そうした留守中・自身の被災・想定外の事態に備えて、玄関やドアに掲示し、「この家にはペットがいます」と伝えるための防災サイン・レスキューサインです。

なぜペットの存在を伝える必要があるの?

外からは見えない

家の中にペットがいることは、表示がなければ外からわかりません。存在が伝わらなければ、救助や確認の対象として認識されにくくなります。

緊急時は伝えにくい

地震、火災、台風、水害などの場面では、まず人の安全確保が優先されます。混乱の中で、ペットの情報まで十分に伝えられないことがあります。

だから備えが必要

あとから伝えるのではなく、先に伝わる形を用意しておく。そのためのシンプルな備えが、ペットレスキューサインです。


ペットレスキューサインの使い方

STEP
準備する

レスキューサインを用意します。自作や手書きでも大丈夫です。
その場合は風雨に耐えられる工夫を。記入式タイプは必要事項を記入しておくと、より情報が増えます。

STEP
掲示する

常に見える、誰でもわかりやすい、玄関周りやドアへ表示します。
人に発見されてはじめて、外部に状況が伝わります。

STEP
備えておく

サインが傘立てや植木などに隠れていませんか?
訪れた人がすぐに見付けられるか、定期的にチェックします。
より詳細な防災カードをペット防災グッズと一緒に保管し、備えましょう。

掲示のしかたには、2つの考え方があります

ペットレスキューサインの掲示方法には、大きく分けて2つの考え方があります。
ひとつは、ふだんから玄関に掲示しておく方法。
もうひとつは、台風や大雨、地震の警戒情報など、災害や緊急事態が予想されるときに掲示する方法です。

ふだんから掲示しておく

常時、玄関やドアに掲示しておく方法です。
あらかじめ見える状態になっているため、災害時だけでなく、留守中のトラブルや急な出来事にも対応できることが大きなメリットです。

たとえば、家族が不在のときに地震や火災が起きた場合。あるいは、一人暮らしの方が外出先で急病になったり、事故に遭ったりして、すぐ帰宅できなくなった場合。そんなときでも、家にペットがいることを外から伝えられる状態を保ちやすくなります。(一人暮らしなどの場合は身分証等といっしょに携帯できる「自分が家に帰れない場合に備えたペット情報カード」という概念もあります)

「いつ何が起きるかわからないから、ふだんから備えておきたい」という考え方に合った方法です。

警戒時に掲示する

台風の接近、大雨や水害のおそれ、地震の警戒情報など、災害が予想される場面で掲示する方法です。ふだんは掲示せず、必要なタイミングで玄関やドアに出して使います。

近年は災害の種類も多く、急な避難や外出先での足止めなど、想定しにくい状況も少なくありません。そうしたときに備えて、必要なタイミングで使えるよう準備しておく、という考え方です。

家族の人数が多く、必ず誰かが在宅しており「ふだんはしまっておきたいけれど、警戒時にはすぐ使えるようにしたい」という方に向いています。

いつも一緒にいるから大丈夫。という場合も、その先の備えとして

ペットレスキューサインと聞いて、「避難するときは必ず一緒だし、自宅から離れるつもりもないから大丈夫」と感じる方もいるかもしれません。心からの本音として、もちろん何があっても一緒に避難したい。絶対に離れない。そう思う方がほとんどだと思います。

ただ、実際の災害ではそうした気持ちとは関係なく、急な避難や混乱の中でどうしても―そうしたくてもできないまま、やむを得ず離れざるを得なかった、という現実が、実際に災害を経験した方の声として伝えられています。

どのように使うかは、ご家庭の考え方や暮らし方によって変わります。
ただし共通して大切なのは、必要なときにすぐ使える状態にしておくことです。ふだんから掲示する場合も、警戒時に掲示する場合も、ペットがいることを伝えられる準備ができていることに意味があります。

ペットレスキューサインの備え方

ペットレスキューサインには、大きく2つの形があります。
理想は、頭数や特徴、連絡先なども含めて備えておくことです。その場合は、サイン本体に直接書き込むだけでなく、室内に防災カードや情報カードを用意して補う方法もあります。

外側には、まずペットがいることに気づいてもらうためのレスキューサイン。内側には、より詳しい情報をまとめたカード。このように二段構えで備えておくと、より実用的です。

また、玄関の外から見える場所に個人情報や詳しいペットについての情報を出すことに抵抗がある場合にも、この方法は向いています。外側には最低限の表示だけを出し、詳しい情報は内側に備えておくことで、プライバシーに配慮しながら備えることができます。

1. 基本タイプ

まずはこの基本タイプを。
「ペットがいます」「災害時には救助が必要です」といった内容のみを簡潔に伝える基本タイプです。伝えられる情報は最小限ですが、その分シンプルに伝わります。視認性もよく、家にペットがいることを外からすぐわかる形で示せるという大きな意味があります。

2. 記入式タイプ

もうひとつは、頭数や名前、注意事項などを書き込める詳細タイプです。
複数のペットと暮らしているご家庭や、あらかじめ伝えておきたいことがある場合に向いています。より多くの情報を伝えられるため、もしものときに状況を具体的に把握しやすくなります。

まずは用意することが第一歩

「レスキューサインが大切さはわかった。でも、何から始めればいいのだろう?」
そう感じたら、まずはレスキューサインを用意することからスタートしましょう。手書きや自作でも十分OKです。記入欄のないシンプルなタイプでも大丈夫です。玄関に貼る、またはすぐ使えるよう玄関の内側に備えておくことが第一歩となります。

大好きだからこそ、考える。
今からできること。

ペットレスキューサイン・ペット防災サインは、たった一枚の、とてもシンプルなメッセージです。しかし、サインがある状態と、無い状態とでは、大きな違いがあります。「ここにはペットがいます」と伝えられることで、はじめて気づいてもらえることがあります。誰かの行動につながる可能性が生まれます。たったひとつの備えが、大切な家族を救うきっかけにつながります。

まずは、ペット防災やペットレスキューについて家族で話してみること。そして、できる形から少しずつ備えていくことが大切です。

ペット防災は必要だとわかっていても、実際には後回しになりやすいものです。
だからこそ、まずはこうした小さな備えがあることを、もっと多くの方が知るきっかけになればと願っています。