戒名(かいみょう)・法名(ほうみょう)とは、仏教において亡くなった方に授けられる名前のことです。「仏の弟子として仏の世界に入る」ことを意味し、宗派によって呼び名が異なります(浄土真宗では「法名」、その他多くの宗派では「戒名」と呼ばれます)。宗教的な意味合いは別として家族の思いから、最近ではペット供養でも希望すれば授けてもらえる場合があります。
ペットに戒名・法名は必要か
ペットに戒名・法名を授けることは、必須ではありません。人の供養とは異なり、宗教的な義務があるわけでもなく、戒名がないと成仏できないということもありません。
ただ、「ちゃんとした名前で送り出してあげたい」「位牌に刻む言葉として残したい」という気持ちから希望する方もいます。
ペットの戒名はどんな形?付け方の考え方と例
ペットの戒名に決まった形式はありませんが、お寺で授けてもらう場合は、生前の名前を一文字か二文字残し、性格や姿を表す漢字を添えた短いものが多いようです。人の戒名のように「〇〇院」といった長い形になることは少なく、ひらがなの名前をそのまま生かすお寺もあります。
- 愛(あい)ちゃん → 愛光童子(あいこうどうじ):「光」で明るい性格を表す
- モモちゃん → 桃花童女(とうかどうにょ):名前を漢字に置き換え、女の子なら「童女」
- クロくん → 玄福童子(げんぷくどうじ):黒い毛色を「玄」で表す
- レオくん → 獅子王信士(ししおうしんじ):名前の意味をそのまま漢字にする
あくまで形のイメージとしての一例ですが、末尾の「童子・童女」は子どものように愛らしい存在として、「信士・信女」は人の戒名に近い形として使われることがあります。どれが正しいというものではなく、お寺の考え方によって変わります。自宅で位牌を作るときは、こうした形にこだわらず、「〇〇ちゃん」と呼び名のまま刻んでも、それも自然な形だと思います。
どこで、どのくらいの費用で授けてもらえるか
ペット専門のお寺や、ペット供養に対応している寺院で依頼できます。費用はお寺によって異なりますが、数千円〜数万円程度が目安です。永代供養とセットになっている場合や、位牌制作と合わせて依頼できるケースもあります。費用を事前に確認してから依頼することをおすすめします。
生前の名前でよい、という考え方も
ペット供養では、戒名を作ることは少なく、生前のお名前を位牌や骨壷に刻む方がほとんどです。「ずっとその名前で呼んできた」「その名前がいちばんその子らしい」という気持ちを大切にする形として、とても自然なことだと思います。
宗教的な形式にとらわれず、その子らしい形で残すことが供養の本質です。位牌への刻み方が気になってきたら、位牌の選び方についても合わせて確認しておくと準備しやすくなります。


