ペットが亡くなったらまず何をする?亡くなった直後から火葬までの流れと手続き、やることチェックリスト

「突然のことで何をすればいいかわからない」——ペットさんが亡くなった直後は、気持ちの整理がつかないまま、安置や連絡、の準備などを進めなければならないことがあります。頭ではわかっていても、実際には何から手をつければよいのか迷ってしまう方が多いようです。この記事では、ペットが亡くなった直後にすることから、火葬までの流れ火葬後の手続きまでを、時系列でわかりやすくまとめました。とりあえず今やることを確認したいときの目安として、落ち着いて読み進めてみてください。

目次

ペットが亡くなったら、まず最初にすること

ペットが亡くなった直後に、まず優先したいのは体を落ち着いた状態で安置することです。火葬業者を探すことや、家族に連絡することも大切ですが、最初に体を整えておくと、そのあとの時間を少し穏やかに過ごしやすくなります。

慌ててすべてを一度に進めようとしなくても大丈夫です。まずは深呼吸をして、その子のそばに座り、順番にできることから進めていけば十分です。

1. 目や口をやさしく整える

亡くなった直後は、目や口が少し開いたままになっていることがあります。開いたままでも問題はありませんが、穏やかな表情にしてあげたいと感じるときは、まぶたや口元にそっと手を添えて整えてあげる方もいます。

無理に閉じようとしなくても大丈夫です。時間がたつと体が硬くなっていくこともあるため、できる範囲でやさしく整えるくらいで十分です。

2. 体をきれいに整える

口元やおしりまわり、足先などに汚れがある場合は、濡らして固くしぼったガーゼやコットン、やわらかい布などでやさしく拭いてあげます。ブラッシングして毛並みを整えたり、いつもの寝顔に近い雰囲気にしてあげたりする方もいます。

きれいにしてあげたい気持ちは自然ですが、長く時間をかけすぎなくても大丈夫です。あくまで、その子に触れながら「ありがとう」と伝えるような時間として考えると、少し進めやすいかもしれません。

3. 箱や棺に寝かせる

次に、安置するための場所を用意します。ペット用の棺があれば理想的ですが、すぐに用意できなくても、段ボール箱や浅めのケースにタオルやペットシーツを敷いたもので十分です。箱の大きさは、その子が無理なく横になれるくらいが目安です。

箱の中には、タオル、シーツ、防水できるものを重ねておくと安心です。あとから体液がにじむこともあるため、見た目だけでなく実用面でも整えておくと落ち着いて過ごしやすくなります。

4. 保冷剤や氷で体を冷やす

安置でいちばん大切なのが保冷です。体の変化をゆるやかにするため、保冷剤や氷、ドライアイスなどをタオルで包み、体のまわりに置きます。とくにお腹まわりや頭側を中心に冷やしてあげるとよいとされます。

保冷剤を直接体に当てると結露で濡れやすくなるため、必ずタオルや布をはさんで使うのが安心です。小さな子ほど体の変化が進みやすいこともあるため、保冷は早めに始めておくと安心しやすくなります。

5. 直射日光を避け、涼しい部屋で安置する

安置場所は、直射日光の当たらない、できるだけ涼しい場所が向いています。夏場はもちろん、冬でも暖房の効いた部屋では体の変化が進みやすいため、室温には気を配っておくと安心です。エアコンが使えるなら、無理のない範囲で室温を低めに保つと安置しやすくなります。

安置のときに用意しておくと安心なもの

亡くなった直後は、何を準備すればよいのかもわからなくなりがちです。最低限そろえておくと安心しやすいものは、次のようなものです。

  • 段ボール箱、または安置用の棺
  • 清潔なタオルやブランケット
  • ペットシーツや防水シート
  • 保冷剤、氷、ドライアイスなど
  • コットン、ガーゼ、やわらかい布
  • 必要に応じて小さなお花や写真

全部をきれいにそろえなければいけないわけではありません。まずは寝かせる場所冷やすものがあれば大丈夫です。ほかのものは、そのあと落ち着いてから整えていけば間に合うことも多いです。

火葬までは何日くらい?夏と冬での目安

「火葬はいつまでにしたほうがいいの?」と不安になる方はとても多いです。明確な期限が決まっているわけではありませんが、実際には体の変化が進む前に見送れるかがひとつの目安になります。

一般的には、保冷をしながら安置する場合でも、夏や暑い時期は1〜2日程度冬や涼しい時期でも2〜3日程度をひとつの目安として考えると安心です。もちろん、体の大きさ、部屋の温度、保冷の状態によって変わるため、ぴったり同じにはなりません。小さな子は変化が出やすいこともありますし、暖房の効いた室内では冬でも安心しすぎないほうがよい場合があります。

「あと何日大丈夫か」をぎりぎりまで待つより、なるべく早めに火葬の相談だけでも始めておくと、気持ちの面でも落ち着きやすくなります。

深夜や早朝に亡くなったときはどうする?

夜中や明け方に亡くなることもあります。その場合は、まず体を整えて保冷し、朝になったら火葬業者へ連絡する流れでもよいことがあります。ただし、夏場や気温が高い時期、すでに予約が混み合いそうな時期は、夜間受付がある業者に早めに相談しておくと安心です。

大切なのは、連絡の前に保冷を始めておくことです。火葬業者探しに時間がかかっても、安置が先に整っていれば、そのぶん落ち着いて選びやすくなります。

火葬業者を探すときに確認したいこと

安置の準備ができたら、次は火葬業者を探します。気持ちが不安定なときは、最初に見つけたところへそのまま頼みたくなることもありますが、できれば2〜3社くらい見比べておくと安心です。

確認したいのは、料金だけではありません。たとえば、次のような点を見ておくと選びやすくなります。

  • 対応エリアに入っているか
  • 当日・翌日の対応が可能か
  • 個別火葬か、合同火葬か
  • 立会い火葬か、一任火葬か
  • 返骨があるか
  • 自宅まで来てもらえるか
  • 口コミや案内がわかりやすいか

料金だけが安く見えても、あとから追加費用がかかるケースもあるため、総額でいくらかかるかまで確認しておくと安心です。

個別火葬と合同火葬の違い

火葬方法でよく迷うのが、個別火葬合同火葬です。

個別火葬は、その子だけで火葬を行う方法です。立ち会って上げまで行うプランもあれば、業者に一任して返骨してもらうプランもあります。「お骨を手元に残したい」「あとでに納めたい」と考える方は、個別火葬を選ぶことが多いようです。

合同火葬は、ほかのペットたちと一緒に火葬する方法です。返骨がないケースが一般的で、費用を抑えやすいことがあります。お骨を手元に残すかどうか、どんな形で見送りたいかによって、合う方法は変わってきます。

火葬前にしておきたいこと

火葬の予約が決まったら、その前に「残しておきたいもの」がないかを考えておくと、あとからの後悔を減らしやすくなります。火葬後には残せないものもあるため、落ち着いて考えられるうちに確認しておくと安心です。

たとえば、次のようなものを残す方がいます。

  • ヒゲ
  • 足形
  • 写真
  • 小さなお手紙

全部を残す必要はありません。一本のヒゲや少しの毛だけでも、その子らしさを感じられる形見になることがあります。残したいと思ったときに、無理のない範囲で行えば十分です。

火葬前に写真を撮っておく方もいます

最初はそんな気持ちになれなくても、あとから「写真を残しておけばよかった」と思う方もいます。もちろん、無理に撮る必要はありません。でも、家族だけで静かに見送る前の姿を残しておきたいと感じるなら、その気持ちも自然なものです。

写真はその子の表情や空気を思い出させてくれるものですし、火葬後にを考えるときにも、心の支えになることがあります。

火葬当日までに家族で話しておくとよいこと

火葬当日に慌てないよう、事前に家族で話しておくと安心なこともあります。

  • 誰が立ち会うか
  • 返骨を希望するか
  • 骨壷はそのまま使うか、あとで選び直すか
  • 火葬後にどこへ置くか
  • 手元供養にするか、を考えるか

その場ですべて決められなくても大丈夫です。ただ、立会いの有無や返骨の希望などは、予約の時点で聞かれることが多いため、先に話しておくと落ち着きやすくなります。

火葬後に必要な手続き

火葬が終わったあとも、状況によってはいくつか確認しておきたい手続きがあります。すぐその日にやらなければいけないものばかりではありませんが、期限があるものもあるため、落ち着いたら確認しておくと安心です。

犬の場合は死亡届の手続きが必要

犬を飼っていた場合は、死亡後30日以内に市区町村へ死亡の届出が必要です。狂犬病予防法に基づく手続きで、鑑札や注射済票の返却が必要になる場合もあります。窓口だけでなく、郵送やオンライン、電話で受け付けている自治体もあります。

マイクロチップ登録がある犬・猫は死亡届出を確認

環境省の指定登録機関にマイクロチップ情報を登録している犬や猫は、死亡したときに死亡等の届出が必要です。制度上は「遅滞なく」とされており、自治体によっては犬の死亡届とあわせて案内されています。

なお、自治体によっては、マイクロチップ登録犬の死亡届出を行うことで市区町村側の手続きが不要になる案内を出していることもあります。どちらに届ける形になるかは、お住まいの自治体の案内も確認しておくと安心です。

ペット保険や会員サービスの解約

ペット保険に入っていた場合は、解約や失効手続きが必要になることがあります。月払い・年払いによって返戻の扱いが異なることもあるため、保険会社へ確認しておくと安心です。動物病院の会員サービスや見守り機器、サブスクなどを使っていた場合も、あわせて見直しておくと整理しやすくなります。

何から始めればいいかわからないときの優先順位

本当に動揺しているときは、記事を読んでも頭に入ってこないことがあります。そんなときは、次の順番だけ覚えておくと少し進めやすくなります。

  1. 体を安置する
  2. 保冷を始める
  3. 火葬業者を探して連絡する
  4. 残したい形見があるか考える
  5. 火葬後の手続きは落ち着いて確認する

最初から完璧にできなくても大丈夫です。順番に進めていけば、必要なことは少しずつ整っていきます。

焦らなくて大丈夫。でも、安置だけは早めに

亡くなった直後は、どうしても何も考えられなくなることがあります。それでも、最初に安置と保冷だけは早めにしておくと、そのあとの時間がかなり違ってきます。体を落ち着いた状態で守りながら、家族で見送る準備をする。そのための最初の一歩が、安置です。

火葬の予約、形見を残すかどうか、返骨をどうするか。迷うことはたくさんありますが、ひとつずつで大丈夫です。大切なのは、慌てて正解を探すことより、その子を思いながら、いま必要なことを静かに整えていくことなのだと思います。

安置のやり方をもっと詳しく知りたい場合は「ペットが亡くなったあとの安置方法」、火葬の日数の目安を整理したい場合は「ペットの火葬はいつまでに?」、火葬後の骨壷選びまで考えたい場合は「手元供養をはじめる——火葬後に骨壷を選び直すという選択」もあわせて読むと、流れを整理しやすくなります。

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