ペットの火葬のあと、ひとまず火葬場で用意された骨壷に納めてもらったけれど、あとから「もう少し気に入った骨壷に移してあげたい」と思うことはあると思います。見た目を少し整えたい、古くなってきたお骨壷を新しくしたい、先に見送った子と雰囲気をそろえたい。そんなふうに考えて、骨壷の移し替えを検討する方は少なくないようです。
ただ、いざ新しい骨壷に移し替えたあとで迷いやすいのが、もとの骨壷をどうしたらいいのか、ということです。空になったとはいえ、そのまま処分してしまっていいのか?何かもう少し丁寧な手放し方をしたほうがいいのか?お寺などで供養してもらうものなのか?取り扱いや方法について疑問ばかりの方も多いはず。この記事では、ペットの骨壷を新しくしたあと、古い骨壷をどうしたらよいかを整理していきます。
新しい骨壷に移し替えたあと、古い骨壷はどうしたらいい?
ペットの遺骨を新しい骨壷に移し替えたあと、古い骨壷をどうしたらいいのか迷う方は少なくありません。「空になったとはいえ、そのまま処分してしまっていいのかな」「なんとなく”ごみ”としては出しにくい」と感じることもあると思います。
ただ、すでにお骨を移し終えて空になった骨壷であれば、その先は骨壷本体をどう扱うか、という話になってきます。もちろん感じ方は人それぞれですが、一般的には、空になった骨壷は骨壷ではなくなり「陶器の器」のひとつとして扱われます。気持ちの整理がつきにくいのは自然なことですが、まずは「今あるのは空の容れ物」と整理して考えると、少し進めやすくなるかもしれません。
空になったペットの骨壷は、そのまま処分してもいい?
空になったペットの骨壷は、基本的には通常の処分を考えて問題ありません。ただし、処分方法は住んでいる地域のごみ分別ルールに沿って確認するのが安心です。骨壷は陶器製のことが多いですが、木箱が付いていたり、納骨袋がついていたり、素材ごとに分類して処分します。
自治体によってですが、陶器類は不燃ごみとして扱われるはずです。「骨壷だから特別な捨て方が必要」というより、「素材に応じて自治体ルールを確認する」が基本になりそうです。迷ったときは自治体の分別表や問い合わせ窓口で確認しておくと安心です。
お骨壷の内側にお骨の粉が残ってしまう…
また、お骨を移し替えたあとでも、骨壷の内側にはごくごく細かいお骨の粉が残ることがあります。だからこそ、「もう中身はないはず」と思っていても、気持ちの上ではただの器のようには考えにくいこともあるかもしれません。
もし気になる場合は、刷毛などでそっと払うのもひとつの方法です。ただ、それでも本当に細かな粉まできれいに移しきるのは難しいことがあります。お骨を拾う場面でも、すべてを完全に拾いきるのは現実にはなかなか難しいようですので、可能な限り集めてあげるのが現実的といえそうです。
そのまま捨てにくいと感じるときは、どうしたらいい?
とはいえ・・・気持ちの面で、そのままごみに出すことに抵抗がある方もいると思います。長くそばに置いてきたペットの骨壷だからこそ、たとえ空になっていても、ただの容器のようには感じにくいものです。「処分する」という言葉自体が少しつらく感じられることもあるかもしれません。
そういうときは、きれいな白い紙や包装紙、不織布、布などでそっと包んでから手放したり、名前が見えないようにしてから処分したりする方もいます。処分とはいえ、あえて少し丁寧に区切りをつけることで、気持ちが落ち着くこともあるようです。また、寺社でのお焚き上げや、葬儀社・石材店などに相談できる場合もあります。必ずそうしなければいけないわけではありませんが、自分が納得しやすい方法を選んで大丈夫です。
まとめ:空になったペットの骨壷は、気持ちが落ち着く形で手放して大丈夫です
新しい骨壷に移し替えたあと、空になったペットの骨壷。家族の気持ちの整理ができたあとであれば、お骨壷の廃棄は自治体のルールに沿った処分を考えて問題ありません。ただ、陶器やガラスなどの分別は地域によって違いがあるため、実際に出す前に自治体の案内を確認しておけると安心です。
一方で、「空の骨壷だからすぐに割り切れる」というものでもないと思います。やはりなんだか申し訳ないような、淋しいような、複雑な心境もあります。長くそばにあったものだからこそ、ただの容器として片づけるのがむずかしく感じられることもあるはずです。そんなときは、少し丁寧に包んでから手放したり、自分の気持ちが落ち着く形を選んだりしてみてはいかがでしょうか。
供養や祈りにおいて大切なのは、何よりもその子を思う気持ち、とも云われます。そんな言葉を思いながら、無理に急がず、ご自身の気持ちに区切りをつけやすい方法で進めていけるとよさそうです。


